地上の星 流星 中島みゆき

実は見えない本質の星座

星の唄というとこの人かなと。中島みゆきさんは1952年2月23日うお座、札幌生まれ67歳。1970年代デビューで「時代」「わかれうた」などで、私などの高校生時代から魂に響くような歌を作ってこられています。
いろんな分野の才能ある方の運命や努力には驚かされますが、この人は本当にハンパではないと思います。
長く出すアルバムがすべてチャート上位にはなるコアなファンが多い歌手でしたが、テレビのテーマ曲などでさらにブレイクが始まり、「地上の星」「麦の唄」「空と海とのあいだに」等で幅広く世間に知れ渡りました。
「地上の星」はプロフェッショナルで地味に頑張る人にスポットをあてるようですがその視点というか、言葉の選び方もスゴイです。せっかく頑張っているのに、有名にもならず、なんとなく報われないような職人たちが、きらめくことのない地上の星なのでしょうか。
西洋占星術の星座も、実はその時は地球に隠れて実際には見えない星座です。
人間の魂の本質とは、夜空を見上げてすぐ見つかるものではないのです。
「地上の星」のどこか突き放されたような厳しさが、番組プロジェクトXでは「ヘッドライトテイルライト」で少し癒されるようです。

心の奥底を歌う運命

「糸」「ファイト!」など何度もリバイバル的ブレイクもあり、アルバムに隠れた名曲も多いです。
「ファイト」は悲しい運命を綴ったリクエスト葉書に、自分の気持ちをシンクロさせたようなメッセージ性の強い曲です。
星つながりで「流星」という歌も地味ですが、長く歌われています。長距離トラックの運転手と歌手との会話のような詞ですが、どこまでも流れる運命が、流星のようなトラックのライトに喩えられ、願いがかなえばと儚く思えます。
サービスエリアの甘いが暖かい缶コーヒー、今はブラックもありますが一時代もしのべます。
札幌の病院のお嬢様に生まれ、当時で女子大まで出た方が、お嫁に行かず歌手になり、胸をえぐるような悲しいわかれうたを歌うのはいったいどんな運命なのでしょうか。
実際の彼女のトークは、ラジオのパーソナリティなどで聞けましたが、ミョウに軽く明るく楽しいものです。このあたりは、人生の奥底を知った明るさなのかもしれません。
「シュガー」という曲は、ストリッパーのような異国の踊り子の唄です。一度脚を上げるのに57セント。赤ん坊を預けながら、羽根飾りをつけ男たちの見る舞台へ。光る靴やネックレス、欲しいものは手に入れた。人生は2番目の夢だけが叶う、、だってあの人はあたしに残らない。子供の父親には失恋したような歌詞です。
「わかれうた」道に倒れて、誰かの名を呼び続けた
そこまで深くリアルに強い別れ、これは彼女の伝聞からの創作ではなくリアルではないかと想像します。うらみ系ともいえる1990年代までの多くの楽曲の原点。この辺がなければ「地上の星」のアーティストは生まれなかった。

糸が示すもの

誰かを死ぬほど愛して裏切られる経験、なかなかできるものでは、ないのかもしれません。
「鳥になりたい」眠り薬をください私にも、子供の国へ戻れるくらい あなたのこともわたしのことも思い出せなくなりたい
「あした」ガラスならあなたの手のなかで壊れたい、ナイフなら貴方を傷つけながら折れてしまいたい
なんとも別れた男性も空恐ろしくなるようなです。ちょっと前の浜崎さんや西野カナさんとかとは深さが違います。
人を愛するにしろここまで奥深く極まると、感性がまた新たなものを産むのかと思います。
中島さんが平凡な結婚などの運命でなかったことが、これだけの長きにわたる創作を私達は耳にすることはなかった。というのか、まあそういう宿命の人だったのか。
「糸」なぜ生きていくのかを迷った日の跡のささくれ
夢追いかけ走って 転んだ日の跡のささくれ
糸をリストカットの跡との説もありますが、「鳥になりたい」の眠り薬含め、自殺を考えるほどの悲しい体験があったのではと思います。
それでも今も彼女は、今多くの人間を力づけ励ます歌を歌い続けている。それを宿命と確信して、
ファイト!戦うキミのことを

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