年金は、いつから?という問題

繰り上げか繰り下げか」雑誌でも紛糾の寿命次第

7日の投稿↓で、年金の受給時期については別の機会と書きましたので本日。

若い方も、制度とともに次章の生きることの意義論をあわせてお読みください。
老後2000万問題で、すでにいろんな雑誌等メディアで話題になっています。私はこのこと自体があまり注目され、それにっよってFPが脚光を浴びるのはあまりいい感じはしません。
それは占星術で人の生死を占わないのと似ています。
自分の寿命で、お金の多寡を判断するからです。
かといって制度を知らない、理解していない人もおられます。うまく活用を奨めることはあながち間違いでもありませんので、かいつまんで説明します。
【繰り上げ受給】65歳から受給する年金を60歳に繰り上げて請求すると、月0,5%ずつ減額され30%生涯にわたり減額されます。この場合76歳になると、本来の受給累計額を下回ります。
【繰り下げ受給】逆に65歳で受給を受けず、70歳まで繰り下げたとすると0,7%毎月増額され42%生涯にわたり増えます。この場合81歳を超えると、お得になるというものです。
個人により状況はさまざまで、とくに配偶者の年齢が加給年金の関係の関係で少し複雑になりますが概ね大差はありません。配偶者のいる方は加給年金は請求しないともらえないのと増額の対象にはならないことは抑えておいてください。後は個別で対象でない人が関係なく、長くなるので端折ります。

あまり深く気にしないレベルの差

寿命が今後ますますのびていくことは経済的な老後リスクとも言われます。
かといって81歳を過ぎて、毎年何度も海外旅行に行くとか、新しい車を買うとか、家を新築するとか、若い時代のファイナンシャルイベントはそれほどありません。老後2000万問題もこのあたりはいっていません。
現役時代の消費癖から脱却していれば、80を過ぎてのファイナンシャルリスクはやはり健康、住居で言えば介護つきホームなどの問題でしょう。
このあたりも本人の健康状態と、家族との関係のより個人差は大きいです。70からの住居費が、繰り下げで上った年金にマッチすればその選択もありなのかもしれません。
早めの現役世代消費からの脱却、節約はある程度共通事項でしょう。ある程度の趣味や生きがい、健康への投資は残しておいてかまいません。長く働き生きてきたのです。あまりにあれこれ考え過ぎ、寿命までお金の計算に入れることは、深く気にしなくてもいいと思います。
最近の雑誌は、繰り上げのメリットを掘り起し煽り、FPはだいたい繰り下げを奨めていて、余命宣告など臨機応変に受給を早める判断が必要といっています。

年金は少し目減りする

年金制度自体は破綻しないですが、マクロスライドや制度の微妙な改訂があると前述の計算から目減りします。
今厚労省側も繰り下げを奨めていますが、どうも目先の財源が不足しているだけのような気がします。
今後団塊ジュニアがどんどん年金世代になり、その上の世代含め平均余命が想定計算以上に伸び、その多くが生涯繰り下げ受給を貰うとしたら、かなりの財源不足が予想されます。
その段階で、景気も悪いと最悪もう一度ある程度、見直しがくるとは思います。そうならないことを祈るのみです。そうなったとして年金を納めてた人が未納の人と変わらない扱いになるわけではありません。

ips実用化が広がり、がんやパーキンソン等で死ぬ割合が今後十数年で激減することも現実味を帯びています。健康寿命という面では70や80でも働くような社会の構造の改革もセットで来ないと困るような未来です。
それでも私は思います。長生きはめでたい素晴らしいことです。働けるのもいいことです。働いて、頑張って、障害や老いで働けない人を支えるって素晴らしいことカッコイイことです。

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