環をもった統括の星
環をもつ土星は親しみやすい惑星ですが、肉眼ではぎりぎり見れるかどうか。
天王星などが発見されるまでは、太陽系のもっとも外側の惑星と西洋占星術でも考えられていた時代があります。
凶星とも言われていますが、制御や制限、試練を意味します。木星がアクセルのような発展や社会的拡大を意味するのと反対に、土星はもっとも外からブレーキ等のコントローラー、制御や統括を意味します。どちらも不可欠です。
30年周期の試練や鍛錬
土星は約30年で太陽のまわりを公転します。30年の上昇下降のサイクルと考えると、人生で2~3度経験する長いものです。子供から青年期、成人から中年、壮年から老人というくらいのゆったりとした時間の流れです。
もちろんその時期その時期、人によって大変慌ただしい時間を経験し続けている人もいるでしょう。
土星の影響力は他の惑星ほど強くありません。人間以外にはほとんど感じることもできないものです。時には試練に苦しみ、不運を嘆きたくなるかもしれません。その時間っは比較的長いからです。
土星が示すものは、克服すべき課題、試練や限界を超えたものを意味していると言われます。
時に束縛や試練は、新しい世界へのチャレンジへの大きなエネルギーになります。
学校で苦労した経験が社会で生きる。若手の時代の試練がリーダーになって生きる。やがて老いたとき、それまでの苦しみが心地よく振り返り、語り継げる。
土星の30年サイクルは、そんな人生の波動です。
試練も束縛も経験として、良い未来が来ます。