防災 セキュリティをもっと考える

異常者を極刑にといくら呟いても意味はない

火事は火星で予見します。
京都アニメの放火の件でも、犯人を火刑にせよとか呟く人がいて、会社側の責任を少しでも匂わせた記事にかみついたり、被害者をかばう人権報道を激しくディスる。
あんなテロ同様にガソリンを撒くような犯人は想定もできないし、防げないから会社側に瑕疵はない。犯人が悪い、京アニは悪くないの一点張りの感情論になる。計画的犯罪だから精神疾患でも罪に問える。
事件を解明し、犯人が罪を認め大いに反省し、罰を受け罪を償うことに何の異存もなく、被害者の方の心情にはまさに深く深く哀悼の意を示します。
京アニの防災体制がどうだったか詳細はわかりません。外部侵入者への当日のセキュリティは取材があったため緩くなっていたそうです。
住んでいるマンション、町内、働いているオフィス、ビル、買い物する場所。避難や防災の意識をして行動していますか。

天災、火星から身を守る

1ヶ月に一度の訓練をやっていたから、法律的な瑕疵はない。という論調があります。
ただ、その訓練が役に立っていないのも結果です。
想定外といえば、何とでもそうなります。
一気にガソリンの火と熱が来て、逃げる人も重なり前も見えなかった。それでも2階のベランダから飛び降りてケガしながら逃げた人もいます。
そんなこと想定できない、だから犯人が悪い。そんな頑丈な建物など無理。京アニに責任はない。
そこが思考停止です。
訓練ってルーティンになるとチンタラやってます。会社だと営業は全員揃わない。町内など半分も揃わない。参加してる人間も火の海をリアルに想像して、命が失われる可能性をイメージして真剣にやってる人って少ないでしょう。
参加してない人間がいたらいざという時足手まといです。
毎月やるなら、考えられる限りのいろんなケースを想定して具体的に徹底的にやる。やれば障害物とかが具体的に邪魔とか。身障者をどうトリアージするとか課題も出てきます。不参加者にはしっかりフォローします。
逃げ方や煙の対応もわからない消火器の使い方も分からない人がいては大変です。
改善するためにお金が必要だったり、工夫や知恵でやれる範囲もあります。
日本中のあらゆるところで防災意識が高まれば、狂人の所業といえど、抑止力になったり被害者の人数が今回ほどでなく少しでも減っていく。
痛ましい事件を教訓にそこから立ち直るってそういうことです。

ガソリン缶発電機の事故

2013年の夏、京都府福知山の花火大会の屋台でガソリン缶が原因でやはりいたましい事故が起こった。3名が死亡して59人が火傷を負った。
勤めていた会社の後輩が被害者家族で妻と二人のお子さんが事故に巻き込まれた。花火そのものは原因ではないが以降花火大会は中止。河川敷に並んだ露天商や多くの観客のせいで救急搬送も手間取った。
今回もだが、ガソリン缶の販売や管理の責任は重い。それと逃げる誘導などの安全確保だ。
それも想定は難しいでしょうが、想定外とは言わないものです。
明石花火大会の歩道橋での事故が2001年で、以降最近は安全上も中止になっていく大会が多い。
私も花火を見るのは好きでびわこや大曲も行ったし、長岡なども戦災復興の意味もあり美しいものだが、やはり帰りの混雑等は規模が大きいと殺人的で、何かあれば恐ろしい事故につながりかねない。
いろんな人の流れをAIで検討できる時代なのでイベントは続けては欲しい。
AIを使って想定していくのです。
知恵はこういうところで発揮して文化を継続し、警備などの雇用を拡大継続もできる。
繰り返すが、特定の犯人や会社が悪いとののしっても始まらない。責任は責任で前向きに教訓を生かして、次の世代にアニメの仕事もいろんなイベントも継続していっていただきたい。

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