ウソも方便とは思わない
先日「ずるがしこい」より「バカ正直」になれ、という教えを紹介したが、なかなか正直になるのは難しいと、自分自身痛感する。
一日いったい人間はいくつウソをつくのかと思うぐらいの時もある。
正直に生きるのは格好いいが大変な心構えと強さも必要だ。
ただ諦めてしまうのは良くない。
ウソも方便や、正直者がバカを見ると思い込むと、本当に回りからの信頼をどんどん喪う人間に成り下がる。それは自身の経験でそう確証があります。
ウソのジレンマクイズにでてくるような、何でも反対の事しか言わない人間などいません。本当かウソかわからないから、人は騙され傷つき、信用しなくなるのです。
ではウソをつくつもりはなく、つきたくないのになぜウソをついてしまうのでしょう。
ウソをつく原因と対策
一つの原因は見通しの甘さです。「来週には返せます」「何時に着きます」「来月までには働き始めます」「今年度は営業目標を達成します」と自分は思って入れても、他の事情も出てきたり、結局裏切ることになる。
二つめは、相手に押し切られたりその場をしのぐためのケース。これはわかっていて100%無理とかやる気もないのにつくウソです。アドラー心理学の「断る勇気」ではないですが、この心理も詐欺師でもない限りまんざら悪気はないのです。
どちらもちょっと、勇気や考えを変える工夫が必要です。
急に勇気100倍で心を強くなるのは無理です。ウソの結果で終わりそうなときは先に正直に報告する。こうすると正直に言った正直打率は5割です。中間で実現が五分五分か厳しい状況だと報告しておくとさらに正直率は6割6分に上がります。正直率ゼロで信頼を失うよりはかなりマシです。
もちろん自分で決めた目標など、正直な努力を重ねてウソにならないに越したことはありません。
方便を使うと結局自分の実力にならない、仕事などの本当の実態がわからないことが多いです。
夏休みの宿題でも、プレゼンの資料でもそうでしょう。他人がやったのを私がやりましたとかウソで乗り切っても結局どこか次の機会にボロがでます。
やはり正直なところに天使が舞い降りるのです。