学生納付特例制度(国民年金)

年金の問題も良く話題になっております。若い方で将来が不安なため、「年金だけでは不安」「年金なんて減らされるか、もらえない」「今の年寄が貰い過ぎ」という声もよく聞かれます。
いろいろ不安な情報も聞きかじり、マスコミも混乱を煽るのでしょう。
年金を減らしたくないなら、制度を理解し、納付すべきものは払わなければなりません。20歳を過ぎ、就職している人は厚生年金に入りますが、学生の方は国民年金に入ることは義務づけられています。
大学の先生が「年金は払わなくてもいい」と言われたとも聞きますが、学生納付特例制度により免除することを言われたのか、未納のままでいいと言われているのかド不確かな情報です。聞いたかたがうろ覚えなのか、その先生がいい加減なのか。
国民年金が未納というのは、義務の違反であるとともに、将来貰える年金がかなり減額される上、学生や若い頃でも、病気やケガで1級2級の障害になった場合障害基礎年金を受ける権利がなくなります。
障害基礎年金は医療保険のようなもので、民間の医療保険を見直すきっかけにもしてください。
たしかに現在16,410円の国民年金定額保険料、収入のない学生には安くありません。どうしても学生時代に年金保険料が払えないという方に、学生納付特例制度があります。市区町村年金窓口か、年金事務所で申請します。
申請により在学期間中の保険料が猶予となり、老齢基礎年金を受けるための受給資格期間(10年)には計算され、障害基礎年金の受給期間ともなります。前年所得が118万を超えていると申請できません。
これは猶予であって、10年以内に追納しないと将来貰える年金は満額になりません。
咽元過ぎればで、奨学金の返済でもそうですが、年金の追納は忘れがちになります。
将来の年金の土台を確保したいなら、ここは忘れない。忘れそうなら学生時代に納めておくことです。年金制度や、権利などに文句をいいながら、学費を親に出してもらってバイトで儲けて、旅行や遊びに遣っている方も多いようです。将来を考えるとお金があれば年金を納めることです。
あまり知られていませんが、学生納付特例を利用すると、付加年金(月プラス400円)で小刻みに年金を増やす制度が利用できなくなり、国民年金基金も利用できなくなります。これらは自営などで国民年金1号に長く留まる人には有利な制度です。
前述の大学の先生、ここまでわかるように説明してほしいですね。
年金制度は、崩壊などしません。未納であれば自分が権利を失うだけです。
若い方もしっかり将来を語り、お年寄りともいろいろお話し、日本の未来を支えてください。

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