ウルトラマンの使命

ウルトラマン第一話「ウルトラ作戦第一号」宇宙怪獣ベムラー

ウルトラマンは、極めて個人的な理由で地球に留まった。後年宇宙警備隊という後付もされたが、宇宙全体の平和等ではない。
初代ウルトラマンは宇宙死刑囚怪獣ベムラーを護送中に地球人の科学特捜隊ハヤタ隊員を誤って殺してしまい、自分の命と合体することでハヤタを救うために地球に留まり、結果としてハヤタとともに人類のピンチを救います。
ウルトラセブンは宇宙の地図を作る伊能忠敬みたいな恒星観測員が、侵略者に狙われる地球のピンチを知り、友人のために命を投げ出す薩摩次郎を助け、その勇気に感動し、彼をモデルにモロボシダンという青年の姿になり地球防衛軍ウルトラ警備隊に入ります。
その後のウルトラマン概ね、地球人の姿に感動して憑依や変身して地球を救うため命がけで戦います。
この記念すべきウルトラマンを地球にとどめたのが宇宙怪獣ベムラーなのだが、悪魔のような怪獣と言われるわりにはやや不満が残りました。トカゲ型の平凡な怪獣で、光線は吐くもののそれほど強敵とも思えません。しかも怖れられるほどの知性や戦闘力が感じられないのです。バルタン星人やダダのように種として征服を試みるのでも、ジェロニモン、メフィラス星人のような配下がいるわけでもないです。
ぶっちゃけジラースでもギャンゴ(着ぐるみはまさにベムラー流用)でも変わらないのですが、やはりベムラーはあれで良かったのでしょう。
記念すべき最初のバトルです。
誰かのために戦うことが地球のためになる。カッコイイヒーローの誕生が、多くの子供たちの胸に響いたのです。その想い、大きくなっても忘れたくないです。

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