移民、ユダヤ人?バルタン星人

ウルトラマンの中では初めての侵略宇宙人であり、その後のウルトラシリーズでも繰り返し登場したもっとも有名な宇宙人がバルタン星人。
大きなはさみの両手で、どうやって高度な文明を築いたのかは知る由もない。
お話しでは、狂った科学者の核実験で母星が失われ、宇宙船に数十億のミクロ化した姿で旅をして移住できる星を探しているとされ、不幸な星人ともいえます。
ウルトラマンであるハヤタの地球の法律を守り、風俗習慣を受け入れるなら移住も可能という交渉をけり、他の星を開拓するよりも地球を武力で侵略する選択をします。
分身、憑依、飛行、怪光線、巨大化とあらゆる特殊能力を持ち、人類とウルトラマンへの挑戦が始まります。ウルトラマンのスペシウム光線が苦手で、巨大な尖兵が倒された後、宇宙船にスペシウム光線の直撃を受け何十億もの民は壊滅します。一説にはウルトラマンのバルタン大虐殺と言われ、後々も恨まれる始まりとも言われます。
その後のコスモス等のシリーズでは善玉の平和主義のバルタンも登場します。
前に書いたQのボスタングの回の、ルパーツ星人は平和な帰化でしたが、その後の宇宙人はほとんど武力侵略を試みてきます。
ユダヤ人はじめ国土を失った民族、征服と戦争の歴史が宇宙にも投影されたのでしょうか。
セブンのノンマルトとの戦いの悩み、新マンでのムルチ登場回メイツ星人への葛藤につながる、先住者と渡来人、侵略者、被差別者の叫びへと繋がります。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください