技のインフレ

プロレスにおいても特撮ヒーローにおいても、相手のレベルが上がると今まで必殺の決めてだった技が通用しなくなるというジレンマのようなものがあります。
子供の頃見ていたプロレス。初期では必殺技だったアントニオ猪木のコブラツイストが、卍固めという技が開発されると、それまでの決め技コブラツイストは一段下の攻め技に地位を落とし、そんな技で決着すればお客様も納得しなくなっていきました。神技と昭和で言われたジャーマンスープレックスホールド(原爆固め)も平成後半以降のダイナミックな技の連発の中では、平凡に掛け合うつなぎ技になっています。
ウルトラマンの必殺技スペシウム光線や八つ裂き光輪も、しだいに強敵には通用しなくなります。地球での疲労蓄積説もありますが、ウルトラセブンを経て帰って来たウルトラマンでは中盤から手に入れたウルトラブレスレットというチートな万能武器のためスペシウム光線は必殺技から転落、八つ裂き光輪は機能がかぶるため全く使われなくなります。
エース、タロウに至るとウルトラ兄弟の設定となり最新のヒーロー推しのため兄達の技で勝負が決まることも無くなります。
なんだか子供心に、新しいモノを売るマーケティング 計画的陳腐化、ご都合主義を学びました。
安易に新製品を作り、前の商品の120%効果があるなどと自社製品ディスするのは結局自分の首絞めることになります。個人でも自分のやってきたことをたとえ成長過程でも否定してはいけないです。

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