マスクにまつわる個人的な話

私の花粉症歴

私は30代くらいからの花粉症早30年近くのキャリアである。一度検査してもらったがスギ、ヒノキともものすごい過敏な反応データを見せられた。どちらかというと早め1月末から2月あたりのスギの早い時期から敏感に目に来るタイプでした。
この頃はクルマで営業に回るので、とにかく怠く眠くなりました。それがまた春眠なのか、気の緩みなのか分からないし、花粉症自体が回りによく理解もされず苦しかったものです。なかなか平成の初め当時だとマスクをしての営業など、風邪かと言われ疎んじられる時代でした。
今年は新型コロナウィルス感染拡大防止の影響で、花粉症の人にはマスク不足という受難はあります。
しかし天下御免でみんながマスクをつける習慣で誰もマスクをつけてることに、何も言わない面では助かります。むしろマスクをつけない接客や会話が責められるので、うっかりマスクを着けずに外出して花粉を吸うということも皆無となり、それはそれで助かっています。
ここへ来て花粉の季節は終わりを迎えましたが、例年は暑くなったこの時期にマスクとはおさらばできたためわからなかった試練が来ました。
猛暑の中マスクを着けつづけ、一日中接客や移動などは、想像以上に暑く蒸れるのです。
しかも薄い使い捨てマスクは品薄のままで、出回っても以前に比べ極端に値上がりしてっ効果です。

日用品ドラッグストア営業経験からのマスク

私は、企業に勤めているころ、化粧品を中心にドラッグストアやホームセンター、GMSなどを取引先にして、日用品も隣接のバイヤー相手でした。後年は化粧品会社が家庭品日用品とくっついたので衛生品、マスクの営業関係とも近いところにいました。
マスクは立体やフィット感、三層構造など、1枚70円程度が高価格帯の商品でした。風邪、ウィルス対策と、やはり花粉症時期の花粉対策で冬から春がピークのシーズン商品でした。いわゆる花粉症薬とセットでドラッグストアではテーマ陳列などがされていました。
安いモノとしては50枚入りで、おそらく1000円は切っているものも多かったでしょう。ホームセンターなどでは700円程度であったような感じで1枚10円前後で三層までいかなくてもそれなりの品質のものが出回っていました。毎日使い捨ててもほぼ1シーズン乗り切れました。
メガネが曇るとか、フィット感息苦しさなどもあり、私は何年か前からウレタン仕様のマスクも愛用していました。花粉は99%遮断し、洗うことができるため何回使え3枚入りで、これで無理しなければ2パックぐらいでシーズン乗り切れました。白もあるのですがなぜかすぐに色がついて汚れて劣化するため黒などの色つきも出回っていました。逆に色が少し落ちてくるのと、黒や派手な色は見た目のインパクトが強すぎました。
今年はこのウレタンでさえ真っ青になるほどの、派手な手造りマスクが横行していますのでそれはそれで面白いです。

マスクインフレが仕掛けられた

マスクの品不足とそれに伴う狂騒は、みなさんも知るところです。ドラッグストア中心に現場の従事者は過酷な状況のようでした。
一時期は毎朝多くの人が行列を成してマスクを求めて、混乱がありました。現在は禁止しています。
国産の電機メーカーはじめ多くの業者が製造の要請を受け、国も布マスクを2枚ずつ配布すると言われましたが頓挫したり、抽選になったり未だ潤沢にはほど遠い状況です。
2020年5月3日現在少しずつ、手製布マスクを含め、入手は可能にはなってきました。しかし今後もう前節で述べた価格に戻ることはなさそうです。
マスクに関しては、どこの誰かとは断定できませんが(ここを書くと政治的裏話になり長くなります)、デフレ傾向から完全に材料も高騰し、不当な中間利益がなくともインフレが実現していったようです。
ドラッグストアもおそらくトップでは了解しあい、現場の人間に不可をかけながら、この閉塞状況の中で売上を大幅に伸ばして臨時手当が出せるほどです。(このあたりに政治的闇はあります)
いわゆる物価水準としてみたならマスクは確実に3倍程度インフレしました。
政治主導のましてや闇の力を借りたようなインフレは決して健全な経済とは言えませんが、デフレ傾向安売り歓迎嗜好に、消費者も流通側も陥っていたことから脱却できたのも間違いではありません。
それまでのドラッグストアは一部中国系バイヤーへの爆買いに追われ、国内客にはチラシ目玉、ポイント何倍、何十%オフセール等、それはそれで複雑で薄利多売で人件費販促費のかかる多店舗出店で競い合うビジネスモデルになっていました。
今回、百貨店や高級ブランドが沈み、ドラッグ、スーパーが上昇し、本格的なインフレではありません。うまく経済がまわるかはこれからのかじ取りです。どこかだけが儲かっていてはまわりません。そこのかじ取りは国民が全体主義に流されず、常に監視しないといけません。
そして中小のメーカーや流通、販売店は本当に生き残る戦略と努力が必要です。それはあくまで原点として、市民、ユーザーであり消費者の嗜好にフィットしたものでないといけません。

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