コロナ対応で見るトップリーダーの役割

新型コロナウィルス感染症問題。政治的に極端な方向や主張はこのブログではしません。しかしリーダーシップや危機管理はどこの社会でも必要です。
また国民はこの危機においてあふれる情報に対してどう接していくのかも国難ともいえるこの時期に大切なことです。
総理や大臣、国会議員や都道府県知事や政令指定都市の市長らのステートメントがこれだけ頻繁に発せられ注目を受けたことはかつてないでしょう。
他府県の知事など、タレントあがりぐらいしかわからない。厚労大臣や経産大臣など大事件や自身の不祥事でもない限り名前も顔も覚えられないまま任期を終えることも多かったのです。今は毎日注目です。都知事などオリンピックがあっても開催されれば、アスリートに隠れ開会式くらいしか顔が出ず。これほど毎日会見するなどはなかったでしょう。
もうその中で、どの知事や大臣の株が上った下がった。どこの言い方が分かり易い。誰々はヘタレだとかは評価が出つつあります。これは専門家や学者でも同じです。
日本の政治家、国会議員等は責任を取りたがりません。失うものを恐れて、適当な言い訳や黙秘が多すぎます。民間企業のトップ等は危機管理体制が進んで、しっかり悪いことも公表するようになりました。
それに比べて、この1年以上いろいろ疑惑のあったことも、否定されると裁判にもならないのウヤムヤで大臣も議員も続けられます。歳費や文書費やら交通費、政党助成金など税金から多額をもらっているのにこれです。
少々疑惑があってもいざ危機というときに、しっかり決断できればいいですが、どうも有事にも喧嘩にも弱いのが今の二世や三世が当たり前の坊ちゃん議員たちです。
今国際社会は米中の二大国の力に引っ張られています。日本の最大の輸出入国は中国に移りました。とはいえ軍事関係、安保の問題でアメリカへの政治的隷属は続くねじれた状態です。韓国や北朝鮮との問題も残ったままです。
中国の共産党政府や中国人のマナー的なものも含め評判の悪いところはあります。しかしアメリカの誘導しているものも当然あります。日本がどちらかに傾くのを警戒しています。
コロナのマスク問題。ワクチンや薬も問題も米中がからみます。
複雑な情勢の中で、トップは方向性を決め、国民や市民を導く決断をしていかないといけません。それは極端な右左、白と黒ではなく中庸やグレーを選ぶ場合もあります。
リーダーにとって国民、市民や一般への説明は仕事の何パーセントかかもしれません。それでも国民っからはそこしか見えません。期初会見や答弁は丁寧に分かり易く、かつ力強く自分の言葉でしゃべるべきです。
カンペやプロンプターを見ながらで、たどたどしければ誰もついていきません。
もうひとつは財政も含めた危機感への対応力。普段あらムダな人員、ムダな予算だけ使っているといざとなるとおろおろして何もできません。柔軟に臨機応変に対応するにも、普段からの掌握力、人間関係も含めてさまざまな知識と度量が求められます。だからこその高給であり、名誉と威厳のある仕事なのです。
リーダーを部下は良く見ています。内容の詳細、是非よりも感じられるやる気です。
信じる相手を選ぶ時ここは重要です。もちろん中身も詐欺まがいのその場しのぎでは困ります。
周りの人の言動だけではいけません。しっかり自分の利害を見据え、相談できる人を選びましょう。
テレビもネットもファクト(事実)もありますが、多くの虚飾に満ちています。
リーダーになる人は暑い言葉と、数値や期限、根拠等をはっきり述べます。責任は自分が取ります。謝罪は実務執行者や参謀ではなくリーダーです。責任の覚悟を持つ人です。

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