麻雀の功罪

検察トップの緊急事態宣言下での賭けマージャン問題で、にわかに注目されています。
はたして麻雀って今の若い人にとっては、どんなイメージでどの程度知られているのでしょうか。
高等教育を受け司法試験を受け公務員のトップ、しかも法務、検察の長がハマるのです。知らない人でもそれは刺激があり面白い知的ゲームであり、ギャンブルなのだろうと想像できるでしょう。
確かにオジン臭い、あか抜けない大人のイメージがありますが、根強い人気と依存症になるぐらいの常習性があります。
中国の方を毛嫌いする向きも多い中、ラーメン等の中華料理と三国志等の歴史と、この牌遊びだけは好きな中年壮年が多いです。マンガや映画にはカッコ良く孤高のプロが描かれたものもあります。
私らの学生時代や社会人になったばかりの1980年頃は、今より娯楽の種類も少ないよく流行っていました。
基本用語が中国語由来、4人がそれぞれ個々のプレイヤーとして戦うため、3人の相手の動きを観察して読まないといけないのでそれだけでも結構難しいゲームです。
細かいルールまでは書きませんが、役満など大きな一発逆転の要素もありロマンがあるといえるでしょう。そしてビギナーズラックもあり、引き込まれる部分も分かります。
私は当時の雀荘や寮などが、不衛生で煙草の煙もひどく、時間もいつ終わるか分からないのもありあまり環境面が好きではありませんでした。時間制ではなく半荘という親の一巡が2度終わるまで区切りがありません。親が勝ち続けると無制限に終わらないのです。
それとやはり4人のメンツを揃えるのがまた微妙なところ。5人なら一人抜けながら回すのはありですが3人では無理ですから4人目は、できる人が身近にいれば強引に誘われます。
まさに今の「密」や体調、明日の授業や仕事など関係なしです。そしていつもやる4人の力量レベルも大事な要素、一人があまり勝ち続ける負け続けるではない。それなりのバランス関係で続くような感じでした。
接待麻雀はまた要素が違います。ゲームとしては面白いのに片八百長などで使うというのはなんだか本質と違い残念です。オンラインでも対戦できますが、熟考が許される囲碁や将棋と違い、一定のリズムで回さないといけない麻雀は瞬時の判断を間違うとか見落とすいうミスもよくあります。4人を集めること自体がだんだん難しくなり、今度の件もありギャンブルが厳しくなるとリアルでの麻雀の文化はだんだん廃れるのかもしれません。
現実の社会は常に三方向くらいの相手をしながら、活動しています。そのための訓練としてはいいゲームかとは思うのですが。

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