読書から【2050年 MEGA CHANGE】    ②グローバル技術、鉄道の30年後

2050年、30年くらいではなかなか一般人の宇宙旅行は難しいようです。もちろんかなりの大金持ちが民間で宇宙に行ける時代ではあります。
交通手段としては鉄道、クルマ、飛行機の時代が続きます。
燃料や機能、安全対策や速度等の向上が加速します。
日本は明治以降、鉄道の本家イギリスから教わり、全国に鉄道網を形成しました。そして都市部に地下鉄や新交通システム。長距離移動には世界に誇る高速鉄道技術の新幹線を開発し、イギリスはじめ世界に輸出する国になっています。
飛行機は戦後なかなか日本がリードする業種にはなりませんでした。自動車は繊維に変わり家電とともに日本の輸出を支えましたが、それも頭打ちです。
原発の輸出は東日本大震災以降さすがに難しい情勢です。
今、期待できる独占的な輸出技術は、ソフトサービスの体制も含めた高速鉄道システム。リニアの成功は日本経済の2050年までの大きな期待がかかっています。
今回コロナの影響でテレワークなどが進み、新幹線でさえがらがらなのにと、悲観視される方もおられます。あるいは出水はじめ環境、地震等への心配や補償を求められるたり、反対の方もおられます。
私は、リニアはすでに走り出した国家プロジェクトであり、オリンピックよりもはるかに国のトップが力強く丁寧に説明して、進めるべきだと思います。
鉄道や、高速道路、空港等も反対はつきものでした。強く進めないと、時間もかかり『ごね得』になり、それだけ工事にもお金と時間がかかります。そして世界にアピールするのも遅れます。
万一他国に先を越されては大変です。
結局、利用者や国民に大きな不利益となります。
とくに鉄道、新幹線と新しい技術が世にでる度に、反対する保的なアタマの堅い方がおられますが、成功をみると一気に心変わりされます。
新幹線駅の反対派から誘致派の豹変が良い例です。
地震国である日本に、高速鉄道の多頻度運行する長大な山岳トンネルや海底トンネルがあり、そこに崩落などの事故は一度もありません。この驚異的な安全性は世界に誇れる日本のシステムです。
日本の国が2050年代に、現実的に技術大国であるかどうかは、リニアの成功と教育の改革ができるかどうかだと思います。
コロナ禍はいろんな検証ができました。オンライン会議でできることも、もちろん想定の範囲内です。
旅行も出張も無くなりはしないのです。そして、貴重な時間で商談や会議をするために東京~大阪1時間は需要があり、非常に大切なことがわかりました。東京一極集中は是正され、大阪や名古屋の周辺都市から楽に日帰りでき、ほぼ終日仕事ができることが日本を安全にかつ、経済、雇用を活性化させる道です。
鉄道運行のシステム管理者の教育やマネジメント人材も含めて、世界にセールスして日本の技術を示すのです。
     (つづく)

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