中島みゆき『帰省』の歌詞に思う、           束の間、人を信じたらもう半年頑張れる

中島みゆきさんの2000年の【短編集】というアルバム2曲目に『帰省』という歌があります。『地上の星』という大ブレイクした荘厳な曲の後に、しっとりと落ち着いた歌です。
昔からのみゆき節で。大都会で満員電車で回りすべて敵に見えるような肩肘はって闘うような毎日。あるいはOAなのか工場なのか機械と会話も無く働く世界。
そんな1,2番の歌詞冒頭の後、サビの部分
けれど年に2回、八月と十二月 人ははにかんで道を譲る故郷からの帰り
束の間 人を信じたらもう半年頑張れる

けれど年に2回、八月と十二月 人は振り向いて足を止める、故郷からの帰り
束の間 人を信じたらもう半年頑張れる


帰省するような故郷や、年二回も会うような家族や友達も故郷にいない人もおられるでしょう。だけど東京等の大都会で地方から出て働いて、帰省する人は多いです。多くの人が都会の、仕事のストレスを抱え故郷の有形無形のほっこりする何かに会い癒される。年に一度か二度お盆とお正月。今年いくらいろいろあってもちゃんと感染予防して帰りたい人は帰省すればいいし、故郷の人は迎えてあげたらいいじゃないかと思います。子が親に会い、親が子を迎えるのにお上の要請も許可も、次元の違うところです。
都会に産まれ住んで、あるいは動くことのない人、あるいはそこですべてうまく完結してやっている人にはわからない感覚がこの歌詞に秘められてます。

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