日本最大の企業の栄光と崩壊【カネボウ14】

カネボウ化粧品と歩んだ人生14  白斑自主回収【前半】

タイトルだけで言いますと日本最大の企業だったカネボウは倒産していますが、私の人生の中でのカネボウ化粧品との勤めは続きました。2007年から2011年あたりはシナジーを模索し、両者の企業風土の違いを詰めるのに動きだしました。物流を統合したり、販促の連携はするもののなかなか一体にはなれず。やはり化粧品はカネボウの安堵感も社員に流れました。
2011年の東日本大震災も大変な被害でしたが202年の業績は順調でした。ところがこの翌年2013年7月不穏すぎるムードが漂いました。7月1日の人事異動も凍結して事態に当たれとの指示でした。明日大きなニュースがあると聞かされ、大きな回収があるという話でした。
当時のカウンセリングスキンケアの肝心要の、美白化粧品ブランシールスぺリアを中心に美白シリーズ52の化粧品に含まれる医薬部外品の主剤(美白有効成分)ロドデノールにより、斑に白くなる症例が判明したのです。
私は当時、本店に呼びつけられた大阪の幹部に『大変なことになった。これは存亡にかかわる一大事』とこっそり告げられました。私はカウンセリング比率の低い企業担当でした。全社あげての対応に駆り出されます。
休日も返上の社員も増えました。
それは実質カネボウの名前の販売会社が消えるという流れを加速させました。
押し寄せる返品の電話。涙する販売のスタッフ。押し寄せる返品や販促撤去。
(15:白斑自主回収後半に続きます)

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