未来を想像しながら今日を生きよう!【5】

日本では、戦後75年が今年になり、戦争を語れる人もだいぶ減り、私のような還暦を迎えた人間でさえ『元戦争を知らない子供たち』の一人でした。戦中や戦後すぐに配給の食糧も少ない時代を知る人にとって、いつでもどこでもモノが豊富に買える、捨てられる食糧さえある恵まれた時代です。
しかし2050年ぐらいを境に国際競争力も落ち、労働力も落ちると一気に贅沢ができるのは限られた人間になるような状況がまた来ます。
たとえば戦前の防空壕と、今の避難所ではたしかに環境は随分改善されつつはあります。
昔はもっとひどかったとはいえ、阪神や東日本の震災でもまだまだ環境は良くはありませんでした。まさに密でしたし、衛生も治安も潔癖症な女性などからは無理があるような感じで避難がいまだに躊躇われる一因です。
少し話しはそれましたが、そんな危機的状態に近いのが未来の一般市民の生活です。富裕層は頑丈で耐震はもちろん、核シェルターも自家発電も備え、食糧も水も潤沢にあるようなものとします。庶民には限られたスペースとプライバシーと安全しかないのです。たとえば感染の恐れもありますし、もはやペットも飼えない趣味も楽しめない。ただサバイバルというだけの『生きる』世代に成り下がります。
少子高齢化で破綻しかかった社会とはそういう時代です。

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