国会が死んでいる

政治に関心がない人でも、今自民党が多数を占めて長期政権をリレーして、野党を数で圧倒しているのはご承知でしょう。
少し前に民主党が政権を奪ったものの、素人集団のように何もできずオロオロとして、3人の短命の首相をコロコロ変えて、その後自民党に惨敗し、党はバラバラに衰退したため、もう自問等が政権を譲ることは当分なさそうです。
しかしこのことが自民党にも緩みを産み、政権交替という意欲も気力もない野党の体たらく状態となり、緊張にない国会で税金が無駄に使われています。
国会は立法の場ですから、本来新しい法律を作り、予算を審議して、正しい国家運営で行政や司法と連携すべき機能があるはずです。
小選挙区比例代表並立制で、政治の澱み政官財の癒着を無くし、クリーンな政治を目指したはずが、このところの広島選挙区河井案里議員の選挙違反問題や吉川元農水相の裏金問題、そしてまたぶり返した安倍前首相の後援会桜を見る会の問題等、政治とカネの怪しい話は尽きません。
国会でこういった議論をするのが建設的かというと、うだうだで捜査中や公判中、病気等で逃げられます。国会招致、証人喚問等手続きの攻防が長い割には、スカッと何か進んだためしはありません。
もういい加減こんなのは、検察にすべて任すでもいいと思います。
国会が大切な役割以外で時間を使うのは無駄です。
今だとコロナの対策、過去だと原発の対策等もですし、経済や少子高齢、インフラ整備等国内だけでも課題は山積みです。ただでさえ限られた任期で専門知識のない素人省庁の上に立つ大臣をやるのです。官僚がバカにするのも当たり前です。どうせ政権も交替しないので、シャドウキャビネット作っても意味がないなら、与野党混成オールジャパンで官僚と対峙する経産省チーム、財務チーム。厚労チーム等で野党の議員も非主流の議員もしっかり働いもらえばいいと思います。
民主党政権の失敗は、官僚との交渉力やらの経験があまりになかったこともあります。今の大臣は当選回数と派閥、年功や総裁選応援で決まりますが、本当に行政を変えようとしたら官僚との交渉や政策提案などで決めないと政治になりません。何もやらないようにしか見えない議員が多いと、実際国民の政治不信と無力感が増します。
政治を志した人が、初心を忘れず仕事をする。国民も監視することに尽きるのですが、この閉塞状況なんとかして欲しいものです。

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