政治も行政も一回破綻しないと刷新できないのだろうか【1】

進んだ民間と大違いの役所

私は古い体質の企業が事実上倒産吸収されて、物凄い改革リストラの嵐を経験しました。その後定年まで、大きな変化の対応しながら勤め上げました。
その後、京都市の行財政局区役所に臨時職員として8か月勤めました。
日本でトップクラスのシステム化の進んだ民間企業から、財政破綻寸前の公務員に、短い期間ですが日本の行政の問題、そして議員、政治との問題点が垣間見れました。
コロナ禍の自治体や政府の対応、桜を見る会や汚職での政治家の対応もまた日本の政治や行政の大きな問題点であり、民間と比べ進まない改革は一度破綻しきらないと既得権力の膿をだせないのでしょう。
私が区役所の下っ端で慣れぬ仕事で迷惑もかけましたが、その時の周りの方には大変お世話になりました。しかし今の役所仕事というのは本当に前近代的で手入力、紙ベースの多いことに呆れました。前の会社ではペーパーレス化が進み紙を一枚でも節約することにしていました。役所は紙の山です。それをキレイに並べ綴じることが優先的な仕事になっています。
そして行政サービスなので特にお年寄りへの長々とした説明や会話に時間がかかります。相談相手として無制限に来られる方のせいで他の業務が遅れて残業になっても税金で賄われます。タブレット入力はおろか、自分で書類を書こうともせずとりあえずなんでも窓口に来る。役所の書類は難しいし、分かりやすくしようともしない。これは双方の責任の甘えの構造と言えます。
ハンコの省略以前に、よほどの高齢や障害のない限り万人がすぐに手続きできるような仕組みを作って、行政窓口の職員を減らしどうしても必要な医療や介護等福祉や徴収等に回すべきです。今回の定額給付などあれだけ自治体が増員や残業にお金がかかっては何が目的かとも思います。
そしてその京都市では財政破綻が進んでいました。 (つづく)

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