政治も行政も一回破綻しないと刷新できないのだろうか【3】国会議員

地方自治の厳しさを京都を例に挙げて説明しましたが、この構図は日本の政治、行政も同じです。政治(立法)と行政は三権分立と言われながらこの二つはくっつき気味です。行政府の代表は総理大臣であり国会議員であり、与党の代表です。
行政府、省庁のトップは国会議員の大臣、副大臣です。
政治家には権力が集中し、行政は専門家としての局長以下と、素人の飾りではあるが人事権や予算編成等権力をもった大臣を仰ぐ形になります。
政治の劣化もこのところ顕著なようですが、これはさらに長くなります。
前内閣総理大臣もここへきてスキャンダルまみれです。政治とカネの問題はもう十数年いわれてきたままです。
小選挙区比例代表並列制、政治資金収支報告書、企業団体献金の禁止とかいろいろお金を簡素にクリーンにと仕組みを作っても、結局権力を握った政治家は腐敗の道に進みがちになります。
後援会へのお金、支援してもらう団体からのお金、自派閥の拡大や権力拡大のため特定選挙区の候補への常識外のお金、このところの金まみれはすべて選挙を控えた権力維持のための黒い政治とカネの問題です。
もともと立法府である国会、その議員たちの本業は集票して国会議員であり続けることが目的ではありません。法律を定め内閣や官僚を監視し、予算を決める本業を忘れています。
行政の権力である官僚は大臣をバカにしつつ、面従腹背であり組織の維持、自分の立場の維持に拘り、改革を嫌がります。
頼りない本業を忘れた立法府正負との癒着で官僚はますます増長し、国民の血税を適正な方向に導けず国を危うくしているのです。(つづく)

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