コロナ禍で見て欲しい大きな数字

問題です。日本で毎月亡くなる高齢者の人数は?

コロナ禍で毎日毎日報道され、変動する感染者や死者、陽性率、病床使用率等細かい数字が出ますが、その分母やら枠組となる大きな数字がまず一般には頭に入っているでしょうか。これではその数字が多いのか危険なのかは判断はできないです。
日本の人口は?これは1億ちょっとと大抵わかりますね。1億2600万で、10年くらい前から少子高齢で減っています。
成人の日が先月あって120万人くらいが20歳になったということは、覚えておられるかたはいるでしょうか。出生はこの20年でも減り昨年は84万人だそうです。
人口が減っているということは死亡する人数はこれよりも多いということです。
死亡者数はここ数年135万を超えたあたりで、毎月にすると11万人弱、そのほぼ9割以上が高齢者ということで、正解は10万人。毎月10万人の高齢者が亡くなっています。
コロナでのここ1年での関連死も含め亡くなったかたは5700人ほど、ここ2か月くらいは確かに増えていますが2千人前後です。
コロナで亡くなられた方の平均年齢は80歳強で、ほぼ日本人の平均寿命です。
この大きな数値を、毎日の死者と比べどう感じるかはそれぞれの感性でご自由です。
ただコロナで亡くなっているのはほぼ95%が高齢者であり、高齢者はコロナが無くとも毎月10万人亡くなっています。
イギリスでコロナの死者累計が10万人を超えた、人口比でいうと日本の3分の2程度ですからこれは事実なら多いと思います。逆に言うと日本はコロナ死者が大騒ぎするほどの危機には見えないと言われます。確かに医療現場の一部は大変です。しかし、一般の医療が制限され崩壊するほどにはなっていません。数字から見た日本の全体構成比をみればそれはわかります。
ワクチン接種のスキームで、65歳以上3600万人に医療従事者などの次の最優先、60歳以上820万人に次の順位でそれぞれ2回、3か月以内で打っていくスケジュールです。
ワクチンを冷凍輸送、保存して大人数に打つのは大変ですし、国際間の格差や、遅延の可能性も指摘されています。
ただワクチンを打とうが、打てまいが毎月10万人の高齢者は亡くなっていかれます。
コロナに限らず、自然死、病死、尊厳死、自殺、事故死すべて高齢比率は高いのです。人間はいつか使命を終え死ぬのです。いかに命尽きるまで、生を全うするかでしょう。
日々の煽情的な数字の大枠になる『大きな数字』を見ると何となく見えてくるものがあると思います。

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