雨水:小手先の改革では心もとない日本の宿痾

まだまだ寒いし、雪も降ります。
日本は殺伐とした情景も続きます。
宿痾という業の病のような、行政の無駄、政官財の癒着、役人の悪習もなかなか治りません。理想を抱いて優秀な学生が、いつの間にか目の前の壁に取り込まれ世渡りして仕事を覚えるうちに、全体に流され理想とは程遠いものを追いかけるようになります。
政治も行政もどうもそういう結果として、残念な組織やトップになっています。霞が関ムラ、永田町ムラと呼ばれるのはこのあたりです。
本質的には自分のポストや仕事がなくなるような改革を、自らや仲間にはやれないものです。国の財政がとかいいながらも、結局は制度を大きく変えることは組織が許さないものです。ムラの利益、立場が守られてからの全体改革です。
今問題になるのは、ハンコだとかそれに連なる電子申請、ペーパーレス化、それに伴う人員の異動や削減です。
私は行政や政治には一定の人間が必要だと思います。しかし現在の公務員や議員は忙しい人、良く働く人と、既得権に胡坐をかき新たな仕事をしない人に大きく分かれます。問題点を見れば市民からはこんな無駄な人間と思われます。
ハンコの業界などは小さい問題です。日本の宿痾は、国民一人一人が厳しい改革を受け入れるための心構えをして、人を選んでいくことしか道は選べないのです。

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