国民年金高齢任意加入は安全な投資ではない

昭和30年代~40年代生まれの方は20歳になっても学生時代は今のように強制的に国民年金に入る時代ではなかったので60歳になっても老齢基礎年金が480月(40年の満額)にならない方が多いです。
国民年金はその他、退職や離婚等でも手続きや支払いが遅れると未納のままで受給期間や年金給付額が減っています。
それを増やすため、60歳以上に高齢任意加入制度があると喧伝されています。ファイナンシャルプランナーの記事ブログにもそういう内容を掲載している人がおられます。
確かに【年金が増える】というのには間違いはありませんし、詐欺でもなんでもないのですがどうも引っ掛かります。
年金が増えるといっても、税金や公共料金、保険料を何とか安くしたい、現役引退近くで収入もそう多くない人々にとって毎月16,540円は決して安くない負担です。
それを払ったとして増える年金って年にその一割程度で400円の付加保険料をつけて5年間払ったとして100万円支払って、増えるのは年に支払額の1割弱なんで、年10万、月にすると8千円程度。確かに100万円浪費するよりはとも考えられますが、仮に65歳から年金をもらいだしてすぐに死んでしまうとその恩恵はゼロです。
70歳で死んでも払った分の半分しか受け取れないことになります。
今健康な方も、交通事故や大地震等の天災に会う確率も加味して考えないといけないです。
株や投信でハイリスクハイリターンなものを元本割れといって嫌う方がいます。国民年金と聞くと安心安全と響くのでしょうか。実は元取るのに10年かかり、残された者には何も残らない長生きしてこそのハイリターンでそれまではハイリスクです。
投資で100万円、運用や積み立てをすると複利で元本保証はなくとも15年後には悪い時期があってもトータル2倍になったりする夢はあります。
年金を少しでも増やしたい人に、いきなり投資というと引かれますが、年金自体ハイリスクだと考えないと比較はできません。

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