年金は100年安心は本当か。  マクロスライドで目くらましする財政再建

年金100年安心と厚労省が発表したのは2004年、もう20年近く前です。安心といっても年金が破綻してしまう懸念はないという意味です。
決して年金だけで生活できる潤沢な給付を約束しますとも表現はされていません。
100年を5年刻みで物価や賃金、運用実績、財政保険料を鑑み制度改革し、毎年は1%ずつ減額、マクロスライドで保険料、給付額を調整します。
20年で2割基礎年金を減額する予定でした。それが景気や災害で見送られ、デフレ続きでほとんど減額されていません。これでは財政改善は先送りです。

元々、この15年の景気予測があまあまでしたから、予想した運用利率等まったく外れました。
しかし、これをもって「年金崩壊」今、年金保険料払うなんてもったいない。どうせもらえなくなると考えるのは間違いです。確かに年金だけなら他の財源でカバーしてもらい、国債発行で借金し続けても当面は日本国家が破綻はしないでしょう。
年金もその他社会保険料の財政も、国家全体でかなり苦しいので何とか脱却したいという発想はあります。
一部に制度自体、ガラガラポンにして生活保護等と一体にしたベーシックインカム導入という話がでています。
各行政の無駄をなくすにはいい面もあります。しかしあまりにも急進、暴論なのはこれだけ神経質に細かく刻んでいる受給者への配慮を考えるとあり得ない感覚なのもわかるでしょう。
これからマクロスライドでゆっくり進む止まるを繰り返し、保険料は微増、給付微減が続くと見るべきでしょう。
余裕のある方は、別の運用、最低限公的年金や保険と付き合いながら私的な運用にまわすべきでしょう。

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