震災10年はイベントではない

東日本大震災ディケイドとして3.11前後に何回か書きました。
阪神大震災、東日本大震災と比較的身近な地方の悲劇は時代とともに語り部が必要なほど風化していきます。
時代は違いますが、関東大震災は被害としては物凄い死者、建物の損壊でした。
歴史的に見て日本人に生まれた以上、大きな地震に2~3度出会うのは仕方のないことでしょう。
この20年、そして直近10年は経済も厳しい状況でしたしかし災害に対する経験や知識は増えました。耐震の建築は義務付けられ、増えてきています。避難の体制、通信や避難所も格段に改善されています。津波に対する備えも三陸は復興とともに、高台移転や防潮堤も進み、堂宇規模の津波にもかなり耐えられそうです。
もちろん人口密集の首都圏の脆さはまだ危機的です。コロナ禍でのテレワークやオフィス移転を進め、なんとか首都圏の人口密度を下げないといけません。直下型が来た時、大惨事、多くの人が恐ろしい目にあうでしょう。
大都市部の海抜の低い地域も心配です。津波への訓練も大してしてにですから、壊滅的な打撃を受けそうです。
深夜ならまだしも、首都圏は帰宅困難でも相当なパニックが起こりそうです。企業本社等は早く土地の高い首都圏のオフィスは、株主や労組が噛みついてでも移転すべきです。
経済の停滞も、大災害への油断も日常が常に変わらないというゆでガエルのような油断からです。東日本からの10年は一過性のイベントではなく、日本が常に持っていないといけない心構えを確認した年です。

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