京都地下鉄市バス赤字問題       京都財政再建2#京都市財政破綻

京都市の赤字の原因はいくつかありますが、大きいものが交通局。市バス地下鉄の事業と言われています。それもインバウンド拡大の時期はそれなりに乗客があふれ目立たなかったのですが、構造的にもあまり採算がとれにくくなっているようです。
コロナ倒産とか言われますが、企業もコロナを言い訳にしているだけで、財務体質や本業の競争力等根本に問題がある場合が多いです。たまたまインバウンドのバブルで延命していたものが途切れての倒産というケースです。
京都の財政逼迫もそれに似ています。
市バスもインバウンド全盛の頃は混雑しすぎて満員で地域の足としては利用しづらくなっていました。地下鉄は環状はおろか半環状にもならず他の私鉄やJRとの接続も悪い状況です。市が肝入りの洛西ニュータウンまでの延伸を約束した地下鉄東西線は途中の太秦天神川で事実上延伸停止です。それまでの工事に予想以上に費用と時間もかかりました。ニュータウンは最早旬を過ぎ、人口も全盛期の半分程度になり「陸の孤島」と揶揄されたままです。
京都市には、洛西ニュータウンに住居を購入した人への最低限の約束を守る義務もですし、もっと大きな志として京都市全体の交通体系を考え市民が暮らし良く、豊かな住みよい街を築く使命感を持ってもらわないといけません。
たとえば地下鉄とバスの連携、バス乗客を観光客と地元市民に分かる。一見コストがかかりそうですが、便利にしないと乗ってもらえません。そして主要観光地と住宅地を結ぶ新たな路線や延長も考えるのです。その際もコストは重視して単線とか一方向のみ等シンプルにして、過剰な設備はカットします。
公共事業が大赤字になり自治体財政を悪化させるのは、予算を乖離したような民間だとどこかでストップしないと借金がふくらみ経営が破綻することを一度決まったからと暴走するからです。小さな企業ならすぐ無理になることが、税金、親方日の丸は後戻りしません。地下鉄東西線はそのパターンです。
考古学を全否定しませんが、市民の多くはそういう学術に時間やお金がかかることは望んではいません。大阪で橋本市長の時、文楽の予算の件で議論がありました、橋下市長はすべてアンタッチャブルに見直しを図りました。いろいろ誤解や軋轢もあったでしょうが、覚悟が伝わりました。京都の場合も聖域やしがらみのタブーは多いですが、
地下鉄やバスのこれからは、市民とその目線の代表により,しがらみなく改革してより良い交通体系を目指して欲しいです。

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