セミの短い命に思うこと

毎朝、セミの鳴き声がうるさいという人もおられます。
セミの成虫期間は短く、まあほっといてあげればとも思います。セミは地中生活が長く、飼育も難しい昆虫なので分かっていないことや誤解されていることも多いです。
成虫の命は1週間と言われていて「八日目の蝉」という小説がありましたが、実は成虫はもう少し長生きなのが知られてきました。元々発声、生殖するのに数日かかり最短でも2週間どうやら1か月くらい生きる者もいるようです。
これは飼ったセミが1週間程度で必ず死んでいたことから生じた誤解ですね。
まあそれにしても「不完全変態」とはいえ幼虫の地味さに比べ、成虫の時期はイベントでしょう。
地中に5年以上雌伏して、日の当たるのが長くて1カ月程度というのは、人間の目からは哀れに思えます。もちろんセミは哀れも、喜怒哀楽も四苦八苦も煩悩もないでしょうが。
ただメスを呼ぶための発声機能と飛翔と生殖の力だけを備えたシンプルに身体構造は進化しきったものと言えるでしょう。意外と多くの仲間が環境に適応して生き残っている凡虫ともうべき多数派です。
仏教の輪廻転生を信じるなら、いつかセミの一生にも巡り合うのでしょうか。
シンプルに解脱、断捨離しきった生き方なのかもしれません。

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