インパールの戦いの真実 戦争Ⅰ#アジア太平洋戦争#ビルマ#インパール作戦#日英戦争


8月のこの頃、原爆投下から終戦にいたる時期は報道やドラマでも戦争を語り継ぐ内容が増えます。
第二次世界大戦、最近は日本の関わったこの戦争をアジア太平洋戦争と呼ぶようです。
私は戦後世代の教育は、アメリカの洗脳を受けどうしても反省、自虐であたかも日本が邪な侵略戦争を仕掛けたように思いこまされていると感じます。
これは決して右翼的な考えではないとは思います。
結構多くの国立公立の大学や戦中に弾圧された私学系の大学の法律や歴史、政治を学んだ比較的知的な階層の人が「侵略戦争を仕掛けた日本の帝国主義が悪い」を大前提にしていることに驚きます。
「戦争」「真珠湾」「靖国神社」「慰安婦問題」「南京虐殺」「A級戦犯」「原爆投下」「靖国神社」あらゆる議論の問題が帝国主義の日本が悪いという思い込みがあると前提が狂います。
戦争、それはいわば国と国の喧嘩です。どちらにも事情があり原因があり一方的に悪いということはないはずです。もちろん喧嘩や戦争をできればしない方がいいと誰も思っています。やむに止まれず紛争の末戦火にまみれ、結果として敗戦国はしばし歴史の上で悪と認定されます。戦争は喧嘩両成敗も、公平な裁定もありません
戦争に関わった軍の上層部が、凶悪な侵略者で愚かに敵国や味方の部下の命まで奪ったというのはバイアスがかかっています。
靖国神社でA級戦犯が合祀されているのが問題で分祀したらという声が良くありますが、そもそもA級戦犯を決めた東京裁判自体が戦勝国の一方的な裁判でA級戦犯にしろ、語られる多くに軍人にしろ、戦略戦術の間違いはあっても日本のため一途に戦った人たちであり死後まで忌避されるような罪人ではありません。(元々日本はどんな死者も鞭打つことはせず神様と拝みますが)
オリンピックで日本の選手やチームが勝ちメダルの数が増えたりするのに熱狂したように、戦中の日本人ほとんどはアジア太平洋で連戦連勝する日本軍を熱狂して応援したはずです。
「白骨街道」「無謀な作戦」「日本型組織の最大の失敗例」という残念な評価だけが残り、その最後の指揮をとった牟田口廉也司令官もまた無謀な指揮官の評価のみ残り勝ちですが、いくつかの文献を見ると当然ごくまっとうな司令官であり、普通の人物像が浮かびます。
アジア太平洋戦争というと、アメリカとの戦争、中国との消耗戦をイメージする方も多いですが、イギリスとの大陸での戦いも大変重要なものでした。イギリスは本国の近くでドイツと戦い、日本は太平洋でアメリカと激戦を展開していました。中国の補給路を断ち、逆に日本の補給基地とする。インドを制圧してアジアでイギリスを早期に完全屈服させていれば、アメリカは厭戦気味になり有利に停戦できる。当初のインパールへの目標はそこでした。
香港、シンガポール、ビルマと各戦線で連戦連敗のイギリス軍と、圧倒的な兵力と勇猛果敢さで、無敵を誇った日本軍。両者の明暗はターニングポイントで分かれます。
指揮官というより本国の無理解による無理な命令、ガダルカナル等と共通する補給の軽視など、最終的には日本軍のオウンゴールでイギリスは盛り返します。
私の大叔父も通訳でこの作戦に関わりアウンサン将軍(スーチーの父)と交渉の場にもいたそうですし、壮絶な撤退の一部始終をよく聞きました。
ワコール創業の塚本幸一、女子バレーの大松博文等もインパールに従軍されていました。戦後のご活躍の原点というにもあまりにも重い体験です。
聞くだに恐ろしい豪雨と灼熱、飢餓、マラリアと英国の追撃をかわしながら、インド国境、ビルマを逃げ延びたお話は何度聞いてもすさまじいものです。
多くの仲間が死屍累々となる一方、戻られた方には、何かを成し伝え行く宿命があったのではと思います。
兵站、ロジスティックが弱いというのは現代でも一流企業でマーケティング等をやると分かるはずです。どんなにいい商品を作ってもいい宣伝をしても、デリバリができず品切れでは企業戦略で勝てません。今の政府のワクチン供給だとか、その以前のマスクの配布や供給等見てると、未だに政府は兵站を甘く見ています。トップがいくら国民相当の数を抑えても途中を丸投げしてしまい末端に至るロジスティック戦略を考えて指示しないと目詰まりして勝てないの戦中と同じです。

真夏日とはいえ、少しあるけば飲み物の自販機がありクーラーの効いたコンビニがある現代の日本ですが、この数日だけでも70年前のビルマに思いを馳せてみたいと思います。

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