災害があっても住み続ける人はいる

お盆前後に気象が大荒れ、台風も来た上に、大雨で全国的に被害も出ました。
コロナばかり警戒して結局まだコロナで死者を出していない地方の小さな市や町が台風や大雨では死者を出してしまっています。
皮肉な運命というか、あらためて日本を見渡すと土砂災害や洪水、津波、地震まで含めると災害に遭わない地域を見つけるのが難しいぐらいだと感じました。

それでも人は生まれ育ち慣れ親しんだ土地を離れたがらないものです。
都会がなんで揃って、仕事もあり人にもいっぱい会えるはずでも、お年寄りをはじめ地元に執着される方はいます。
転勤でいろんな県の地元採用の営業や美容部員さんと仕事をしました。島嶼が地元という人もいました。宮城県の地元の人、石巻のそれこそ震災でどうなったかわからない街の人が、離島にいる母が本土に戻ってきてくれないと嘆いていた。

石巻でさえ、仙台からみても東京や京都から見ても相当に田舎なのにである。
近い将来、少子高齢化、インフラの老朽化、温暖化での気象や地質の変化で、限界集落のライフラインを自治体はいつまでも維持できない可能性があります。
でもその人が語っていた母の話を思い出すと、こじゃれた高齢者向き住宅やアパートを用意しても無理なのは判ります。
空気だったり、自然だったり、言葉だったり、そこにいる自分も含めた人間がそこにいないとダメという感覚なのでしょうか。
住み辛いエリアが増える日本で一つの課題です。

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