子供や若い世代のワクチン接種

コロナの第5波が予想よりも大きくなり、ワクチン接種がそんな中問題を抱えながらそれなりに進捗しております。多少の不足や目詰まりもありながらもあれだけの急遽の体制で、もう全国民の5割を超えた接種ということなので関係者の努力も、国民の真面目さも評価に値すると思います。
ここへ来て、あと一息集団免疫を目指し人口の8割から9割まで、イスラエルやイギリスなみにするには若者や子供(12歳以上)にも進める必要があるといわれています。
子供に受けさせるのは心配という人、「あまり重症化しないのだから受けたくない」という若者もいますし、そもそもアレルギー等で受けられない方、注射を嫌いで受けない方もおられます。
確かに、最後に決めるのは自分でありワクチン接種で受けるメリット、デメリットを自分や親が玉石混交の情報に中で判断して決めていかないといけません。
情報もネット等でいろいろ調べれば調べるほど、不安を産み分かりにくくなります。
ワクチン接種に異を唱え社員に禁止している住宅メーカーの社長もいます。それはひとつの個人の一貫したポリシーかもしれません。
私も普段から感染予防をし、免疫力を高めています。しかし個人的には重篤にはならない自負はありますが、絶対に感染しないし発症して他人に迷惑をかけないという確証まではありません。みんなが『私は多分大丈夫』では、ワクチン接種による集団免疫の考えは進まないのです。
確かに子供や若者のエビデンスを見ても個としてコロナの重症化の可能性は小さくその割に不安が大きい方の気持ちを抱く方もいるでしょう。でもワクチン接種がそれ以上に危険とは言えません。そして重要なのは若者や生徒たちが接種せずに残ってしまうと、社会としてコロナを駆逐する集団免疫体制が構築できないのです。
そういう面では若者に『自分は大丈夫』で接種しない選択権はないのです。世代間扶養と社会への参加という意味での必須条件で、税金や年金保険料と同じで義務が発生しているぐらいに考えるべきです。
『子供や若者も罹患し重篤化するかもしれない』という脅し的情報の方が分かりやすくインパクトもありますが、『オーバーに報道煽ってるけど、そうじゃない場合のが多いし、死んでるのは年寄りと病気持ちだけ』というのもある面真実です。
そこが隠しても統計で見えてしまうのが今の情報社会です。
この場合、もう少し高次元の理解を進めないといけません。
少子高齢化社会で、その他の社会保障の論理と同じように、若い人に理解啓蒙しないといけないと思います。今の若者もやがて成熟し、高齢になる、その時やはり子供や若者に支えてもらわないといけないのです。次にくる恐ろしい伝染病はどの世代を襲うかもわかりません。
世代のそれぞれが自分の世代だけが良ければいいという身勝手では社会は成り立たないということを学習しないといけないのです。コロナに対する一般的な感染対策はだいぶ進みました。最後の詰めとして若者へのワクチン接種を進めるため、教育や政治家、行政や報道、SNSにいたるまで様々な機会で世代間でのギャップを埋めるオールジャパン体制の理解推進というのが必要です。


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