インバウンドの売上より国内での売上が大切だった

2017年の秋頃だけど、その後定年で化粧品会社をやめたからもうずいぶんと前に感じる。その後カネボウ化粧品の営業体制も変わり、コロナの波も来て今はもうまったく変わったように聞いていますので、こんな人間的なメイクアップのイベントをしたり営業が品出しに深夜まで行ったりなどはあり得ないでしょう。
当時としてもセルフメイクのイベントに外部からプロのメイクアーティストを起用する機会などそうは考えにくい僥倖のようなタイミングだったのでしょう。
女性アーティストだった彼女との話についてとか、以前にたぶん書いたのでここではビジネス的な部分のみです。この時激しく火花?を散らしたのか(自分で思うだけ)インバウンドでのミナミでの売り方に対して、自分のスタンスとして日本人にハロウインのメイクアップ技術を提供してフォロワー、ヘビーユーザーを増やすマンツーマンのイベントで意地を見せたものです。
まあ、ミナミを担当していた彼とも、最終的には営業スタンスの違いで比べるものでもなく、勝負が決まるものでもありません。
ただコロナでインバウンドがなくなってしまい、国内需要を掘り起こさないといけないというのは今の観光や旅行、飲食業にも通じるものがあります。
ミナミの彼には深夜に動くことで、インバウンドの動きを絶妙に察知して、インバウンドに強い酵素洗顔料をそこで品揃え、品出し、前出しをすることだけで巨大な売上を確保することができるというスゴイ算段を持っていましたし、自分が自ら動いて他の社内事務やクレームや雑魚店の処置をいなしながら、全集中で売り上げを上げてました。
私の担当のキタの店のイベント等。アーティストの費用やら、呼び込みの人員や自分自身休日に出た1日やら、仕込んだグッズも計算すると、非効率なものです。
しかし、私にとって化粧品会社にいたなかで最も楽しかったイベントで、黄金の2日間として刻んでいます。
化粧品会社の営業としては化粧品会社らしい活動ができたと自負できました。インバウンドのバイヤー等は自分の店に並んでいなければ隣のドラッグで買うだけかもしれません。営業成績に関しては自分で動いて自分の店で買ってもらい売上が上がるのはそれでいい。しかし深夜とか過剰なサービスでは持続性は疑問で危なっかしい。
私はどれが正解とも言えませんが、その時自分の仕掛けたもののためには、休日出勤でフル稼働もいとわなかったですが、まあこれも持続性があるとも言えません。あの時のハロウインメイクを教わった女性たちはどうしているでしょうか。
SNS等もっと簡単なカウンセリングやメイク情報の時代が進んで、もうどちらもどうでもいいような過去にはなっています。
1枚看板だった酵素洗顔料も次々他社の類似品もでて、メイクアップも神通力なるセルフブランドではなくなりつつあるのが何とも時代の経過を感じて寂しいです。いろんな個性ある営業マンが凌ぎあった大阪も懐かしいです。

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