研究者に住みにくい国か?

ノーベル賞受賞の決まった真鍋淑朗さんが、アメリカ国籍であり日本に戻りたくない理由としって「周囲に同調して生きていく能力がない」「日本ではいつも他人を気にして生きていかないといけない」とコメントされています。
ユーモアととらえる向きもありますが、いわゆる同調圧力、個を殺す全体主義、閉鎖的なたこつぼ的学会を揶揄しと大いに警鐘されているともとれます。
これでは日本で優秀な研究者が育たない。海外に流出してり、国内でくすぶったままの可能性が大きいのです。
宇宙、量子、AI、スーパーコンピューター・半導体、原子力、先端素材、バイオ、. 海洋。
科学技術・イノベーションは成長戦略の重要な柱、実はこんな言葉はもう20年来言われています。森内閣、小泉内閣あたりからたびたび所信表明に出てきてそれなりに予算も出しています。
研究する大学等の機関、研究者はお金がないないといいアメリカあたりと全然違うと嘆いています。お金はどこに消えるのか。もっと桁違いにかかるのでしょうか。
日本の大学や企業は、規模もグローバル化の度合いも、研究開発費、予算など世界でトップクラスはおろか50位に入るところも少ない現状です。

日本の研究開発は海外に遅れています。お金はどこに消えるのか。もっと桁違いにかかるのかと思っていました。
しかし今回の真鍋さんのコメントはショックでもあり、同時にまた日本に可能性は小さいながら残り、改善の余地はあるのではとも思いました。
「同調圧力」「全体主義」の社会をせめて教育、学術、研究開発、先端技術の関連分野だけでも変えていくことです。
自由に研究したい人間にとって住みにくい国であっては、成長は期待できないことを、みんなが理解することです。
学者」「博士」になるぐらいの人は少々変人なのは昔は簡単に受け入れられていたように思います。今は一部の人が正義感のように叫ぶ、人権とかプライバシー、コンプライアンスとかがうるさく言われるのですが、かえって住みにくくなっているのです。

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