父の12月 #商店街クリスマス#昭和歳末

 私の家は化粧品店だったので、12月はかきいれどきで月に2回程度の日曜の定休日もなしで、クリスマスや歳末のセールをやっていました。
 ツリーを出して備え付け、キラキラしたモールや、さまざまな装飾を父が飾り付けていました。
 12月は両親が忙しいので小さい頃は遊んでもらえなかったのが物足りなかったことも何となく覚えています。その分少し暇な1月には家族一緒でした。子供にとってはクリスマス、冬休み、お正月とイベントを待ちわびる月でした。
 今も12月は繁忙期という商売、職業は多いでしょう。高度成長期だけを美化してはいけないのでしょうし、システム化されてもハードな仕事、休みの少ない仕事は多々あります。
 ただ全国的に見て特に地方の商店街や、街の個人商店が激変したのは確かです。電気屋さん、本屋さん、お米屋さん、お薬屋さん、化粧品屋さん、豆腐屋さん、時計屋さん、眼鏡屋さん、大手チェーンができコンビニやスーパー、ネットですべて便利に手に入る時代。12月に入って活気のある商売のできる個人商店は昭和の時代ほどはないでしょう。
 朴訥な父が、脚立を使い天井にモールを張っている姿が私には12月の光景として懐かしく思い出されます。

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