高度成長期 昭和の演歌の世界はせつない

 今や演歌や浪曲というと若者には限られたジャンルです。歌はJポップとかロック、お笑い等も漫才やコントが主流です。浪曲は演芸ではメジャーだったのは戦後しばらくでわつぃの子供の頃はもうだいぶ隅においやられかけて、落語や漫才、ドリフのコントなどが人気の高度経済成長期でした。
 それでも歌の世界で当時まだまだ演歌の存在は大きく、ポップスやフォーク、ニューミュージックと台頭してきても、ムード歌謡とともに歌番組の半分をしめていました。
 その歌詞も、どうもせつない境遇の男女をあつかったようなものが多かった。やくざ者や、日陰の女性の立場の歌が、綿々と歌い継がれるのが何とも奇妙な文化でした。自分より辛く厳しい境遇の人がいるということを励ましに、人々が頑張って生き抜いたのかもしれません。週休2日も有給も、コンプライアンスやハラスメント、介護体制も、保育所もないような時代、みんなで苦労しながら生き抜いて日本の高度経済成長があったと想像されます。

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