SFかミステリか          余命3000文字 #読書レビュー

 正月休み、図書館も閉まっていてこのミス上位の本はなかなか順番が回ってこず。何となく書店で何冊か文庫本を購入しました。
「キミスイ」とか「1リットルの涙」みたいな恋愛ものではありません。泣けはしませんが故星新一さんを彷彿させるようなショートショートでそれなり楽しめました。
 近未来描くのがあったり、ユーモアや奇矯な世界などバラエティに富んでます。オチに不満とか言い出すとこの枚数では限界がありますから、それは野暮でしょう。
 高校時代に星新一はほとんど読みました。SF?全盛だったのか小松左京、筒井康隆、平井和正もよく読みました。ミステリと並行して乱読しました。推理小説はまだ新本格が出る前で清張や森村誠一ピークの頃、都築道夫、土屋隆夫とかややマニアックでSFに比べて完成して伸びしろのないジャンルと言った友人がいました。
 文学界に精通はしていませんが、賞や著名作家。出版の数だけ見てもその後SFは衰退縮小し、ミステリが皮肉にもなぜか盛況しました。
 まあジャンルに明確な区分があるわけではなく、マンガや映像に比べ文学そのものもシュリンクしていった昨今です。
 SFにしろ本格推理にしろ、大御所は事実上引退もしくは他界し、次の世代すらピークをとうに過ぎてしまい次の世代をフォローするのも難しい時代です。ホームズや乱歩、横溝から入った子らではなく「名探偵コナン」や「金田一の孫」が原点の人らがそれなり立派な作家になってるのですから。
 スキマ時間にはとても面白い本でした。

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