生活困窮の自殺が増え、有名人や拡大自殺が目立つ

 コロナ禍も2年続き、最初の年のワーストからは微増、回復に向かってはいるようですが経済も疲弊が続き、生活保護の申請も増え、困窮によう自殺の割合も増えています。
 先行きの見えづらい世相で、有名人の自殺の後追いと思われるもの、放火等多くの人を巻き込んでの「拡大自殺」も顕著になっています。
 凶悪な手段の拡大自殺など、個人を見ればもちろん同情の余地はないと糾弾する向きも多いです。また睡眠薬を飲んで自殺騒ぎをした汚職の元国会議員なども、人騒がせと一刀両断さっれています。
 しかし、まあ自殺に追い込まれる背景には何か、社会全体の歪み、救うことのできない人間模様があるとは思われます。
 死んだって何もいいことがないと言うの簡単ですが、結局周りにそれ以上説得力や根拠のある証明ができる人がいなかったのです。死んだ方がマシだと思えたから死を選ぶわけで、そこに世の中への恨みつらみ、妬みが加わります。とくに愛する家族もいないのであれば、これから生きていくお金も矜持もいりません。確実に死ねる拡大自殺を真似て選ぶ考えにいたることは止めきれません。
 報道のあり方も問題で、特にあまり具体的な背景や、方法は模倣を招きますので控えるべきだと思います。もちろんネットで検索したり、本で調べれば死に方は分かりますが、少なくとも一つの事件がトリガーになることは防げます。リテラシィの少ない人間には抑止となり、具体的な自殺、拡大自殺にたどりつくケースは減ります。
 そして生活保護の相談から就労支援、心のケア等は一体となってセイフテイネットを構築することは政治と行政の責任です。たとえばベーシックインカムが導入されていれば、少なくともここがしっかりしていれば、西梅田の放火で本人含めあれだけの犠牲は出なかったと言われています。
 ベーシックインカムの導入など、まだまだ 問題は山積みでハードルは高いのですが、あれだけ犠牲が増え社会に不安と不満が蔓延しているなら、それを防止するのは火急の案件です。
 教育の一貫として、倫理や情操、秩序やマナーを教え込み、地域での奉仕など最低限の人としての営みができることを約束するなら生活を保証する、何か早急に第一歩を示して欲しいものです。

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