超新星もいつかは衰退する

 将棋の羽生善治九段(51)は4日、東京・将棋会館で行われた第80期A級順位戦8回戦で、永瀬拓矢王座(29)に78手で破れて2勝6敗となり、最終9回戦を待たずして、B級1組への降級が決まった。羽生九段はA級在位連続29期(名人在位9期を含む)での降級となった。

 というニュースを聞き、藤井聡太(19)四冠が今圧倒的な話題をさらい勢いの中、栄枯盛衰ヲ感じます。羽生は将棋界のまさに超新星としてその時代に今の藤井以上に着目され将棋の世界を広く世間に広めました。22歳で七冠を奪取して永世名人、国民栄誉賞まで駆けのぼりましたのには伝道師的意味合いもあったのでしょう。
 当面、藤井が七冠、8タイトル全制覇が注目され、やや地味な将棋の世界にまたスポットが当たっていることは良いことです。
 しかし若くして、全てを奪えばあとはひとつずつ失い、さらに若い世代追われ、衰えるだけというピークにもなります。48歳で無冠、51歳でA級転落、栄光が色あせるわけではないですが、一回り下の羽生のニュースは何だか時の流れをわびしく感じてしまいます。藤井聡太は今を頑張って、無邪気に応援する層はそれでいいのですが。

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