野党は反対ばかりでなくてもよいが

 昨日2月22日、ニュースで
『2022年度予算案は、衆議院本会議で、与党に加え、野党の国民民主党も賛成する異例の形で可決された。
 採決では、与党に加え、野党の国民民主党も賛成票を投じた。国民民主党・玉木代表「われわれもある意味、覚悟を決めて、賛成しましたし、前に政策を進めていただきたいと思います」』
 と報じられました。
 長年の国会ウォッチャーでも確かに予算案に野党が賛成は珍しいことのようですが、一般の法案の場合はほぼ何でも反対の共産党を除けば野党が賛成することはよくあります。内容によっては共産党も含め全会一致もあります。
 そもそも今のような与党が絶対多数を占める中で、反対しても大した意味はありません。それは首班指名でも同じです。蟷螂の斧のように少数野党の反対など空しいものです。共通した政策、コロナ対策や経済対策、復興等山積みの課題を一つ一つより良い形で行政をリードして実現するのが国会議員の使命です。
 政党政治なので政党の党是、拘束はあるでしょうが、一つ一つの部会で政策を論じるときは一人一人の国会議員で与野党やることは同じだと思うのです。「コロナを何とかしよう」「年金問題をこうしよう」「経済の立て直しをこうやっていこう」というのは喧々諤々、熟議が必要です。それぞれ経験や思い入れのある分野の議員が対策を論じるのがベストです。よくブーメランと言われ、「民主党政権でできなかった」「いや長い自民党政権時代のツケ」と責任をなすりつけ悪口を言い合うのは不毛のやりとりです。
 むしろ与野党が大臣経験や政策に関わり、官僚とやりとりしていたことは良いことです。論功や年功、当選回数で経験のない分野の大臣があてがわれてもそれをカバーして余りあ議員がたくさんいれば良いのです。
 国会の議論がもっと現実的で是々非々に進めば少し期待できます。

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