核共有 攻める保守フジサンケイ

フジテレビオンライン「日曜報道ザ・プライム」

 ニュース番組が競う日曜朝、先週2月27日フジテレビ系列の番組でレギュラーコメンテーター橋下徹とともに安倍元総理が出演しました。
 ここでウクライナ侵攻の情勢下で、日本も有事に備え非核三原則を見直し、核共有の議論をすべきだと二人で言明しました。現実的に台湾や北朝鮮で厳しい局面を迎えアメリカに安保で助けを求める時、核抜きにこだわり丸腰を絶対条件に拘るのか、よく議論をするべきだということです。
 それを受けて野党やマスコミは岸田総理を追求、現政権で核共有は否定しましたが。自民党の高市政調会長は議論はすべきとして、今週3月6日の同番組でそれを具体的に説明し強調しました。
 さすが、最も右寄りのフジサンケイグループ、見事に安倍さん高市さんを橋下徹とともにアシストしました。
 これは世論、あるいは与党を組む公明党や、与党に共鳴しだした国民民主党へのいわゆる観測気球、ジャブのようにも思います。選挙協力を見なおし検討中の公明党は日ごろの平和志向からは全否定しそうですが、沈黙を守ってます。
 今週のdボタンでのアンケートでは同番組視聴者で安倍橋下高市各氏のプロバガンタの後という偏りがあるにせよ、核共有の議論をすべきという人が回答9万人中、79%を占めたようです。
 私は決して右寄りではないのですが、日曜の各局の中ではこの番組がやはり一番キレがあって好きです。とういかここに対抗するバランスをとれるリベラルな切り口の系列が作る番組がひどすぎるのです。
 かつては朝、毎、読、産と順番で覚えないとどこが左よりか分かりにくかったのですが。今は朝日と毎日、新聞だと東京の左、読売、サンケイ、日経の体制よりが両極端顕著です。
 日曜を中心としたニュース番組で言うと、毎日系TBSの番組の中身はとくにひどいです。地上波向け視聴率対策というのを誤解しているのか、BSの報道番組やかつて早朝にあった時事放談などはまだバランスがとれていたのに、もうこの局は報道などやめて得意のドラマとバラエティに特化したらと思うほどです。
 被爆国である日本が核持ち込みを許し、核共有、核保有につながればなし崩しではないかとの見方も当然あります。それも含めて国防のあり方を議論することすらままならないというのは頭が硬いとうか、それこそ革新というより保守、原理主義です。それこそ日本を危機におとしいれかねない危険なことです。
 私はウクライナの情勢を強大国のエゴとしてすぐ台湾有事に結びつけるのはいかがなものかとも思います。戦争を憂い平和を祈らないといけないときに、右翼、保守系がこれを機会に軍備強化につなげるのにも違和感があります。だからこそ、リベラル系に橋下徹や高市早苗氏に負けない論客と論点が欲しいところです。

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