50年以上前のペットロス

 FBの友達の多くはペットの犬や猫の写真をアップされ、あるいは亡くなった時のロスを悲しむ投稿をされたりしています。
 私の妻も実家で長く犬を飼っていましたし、兄も長いこと犬を飼っていました。家族に愛され、また仕事やら人生のいろんなストレスへの癒しの時間を作ってくれていたようです。
 私は子供の頃もう50年以上前に猫を飼っていたくらいです。小学校の低学年なので詳しくは覚えていません。当時の下町の商売屋だったので、完全な家猫ではなく、たまに出ていくが家にいついている感じの存在だったようです。キャットフードなどなく、ご飯に鰹節をかけたものが主食で、魚の切り身など贅沢でやっていなかったと思います。
 チーコというのとミーコというのがいて、どちらが先か忘れました。猫は良く子供を産むので捨て猫もあちこちであった時代です。
 最初の猫がいなくなり、時期が少しずれて次のが貰われてきました。2代目の方が病弱でしばらくしていなくなりました。お腹の調子が悪く世話も大変なので小さかった私には内緒で、いなくなったことにして、捨てられたのだと大きくなってから兄に聞きました。
 ドッグフードに遅れて、スーパーでキャットフードや猫関連の商品が大きなコーナーを占めだす時代になるとは思いませんでした。
 別にトラウマも何もないですが。マンションで転勤族でしたし、今もペット不可のルールのところなのでそれ以降ペットには縁がありません。間違って猫カフェに入ったことが一度ありますが、アレルギーも若干ありますので何となく不健全で空気が合わないものでした。
 ペットで癒しを求めたいようなストレスもあったと思うのですが、ペットに費やす労力、費用や時間とロス時のマイナス考えると、まあ飼わずに済んで良かったと思います。(個人の感想です)
 それにしてもキャットフードすらなかった50年前から、ペットに関わる販売や関連の業界は急速に拡大し、放置や殺処分など、常識にない飼い主,ブリーダー、悪徳な業者によるペットや動物の虐待の問題は増えました。
 しょせん万物の霊長、人間の我がままと言ってしまえばそれまでなのですが、覚悟なく飼う人の身勝手が大きくなっているのでしょうか。
 ルールを守らず命の大切さを学ぶこともなく自らの癒しのためだけに生き物を飼ったり、それで儲けを得ようとする輩は、結局は心の平安を失いペットロス以上の大きなしっぺ返しを食らうことでしょう。一人が苦しむだけならいいのですが、生態系の歪みや感染症の拡大は地域や国、地球全体に影響を及ぼします。
 動物に関する倫理やルールはもっと社会全体で学ぶ体制が必要だと思います。
 
 

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