日本はアジア太平洋戦争の敗戦後、アメリカや連合国に占領されて国民主権、戦争放棄をもりこんだ憲法を持ちました。
辛い敗戦の辛酸をなめた日本国民は二度と紛争解決を武力で行わない、戦力を持たないと誓ったのです。
いわゆる平和憲法、9条その改正に関しては右と左でずっと争われてきました。
米ソ冷戦など緊迫の時期も含め、結果的にはまだ改正されず76年あまり経ちます。
今回のロシアとウクライナの情勢で、中国が台湾や尖閣に攻めよる懸念を抱く方、日本の守りがこれでいいのかと不安な方は8割以上に増えています。アメリカとの連携、安保強化に期待する上、それ以上の自前の防衛力も求めたい心理のようです。
戦争放棄、9条があれば攻めてこられないと考えるのはお花畑だというと、護憲派も口をつぐむ場面もあるかもしれません。
自衛隊が軍隊かというとまた議論が分かれるのですが、日本には攻撃されれば反撃できる小国にとっては大きな近代勢力を備えた戦力はあります。
ここを強化すれば攻められないはずという考えも、一理ありますが相手より少なくとも局地戦で勝らないと攻撃される可能性は残ります。
経済制裁や領土返還などの色が濃くなり、同盟国が戦争となれば戦力がある故に巻き込まれる可能性は増えるとは言えます。
ここもまた、同盟国とともにそれですぐに勝ち切れば良いですが、負ける可能性や痛み分け的に長引いたりして戦闘員や国民、経済にもマイナスの影響はあります。
ウクライナに求めるロシアの停戦条件が、非武装中立ならば、日本は元々非武装です。武装を強化すれば、相手に戦いのきっかけとなる暴走にもつながります。
ロシアの先制攻撃が非難されるぐらいですから、全く非武装の国に先制攻撃を一方的にかけることは考えにくいです。むしろ中立でないことが攻撃のタネになります。
媚中 媚露でも親米でもなく、自衛隊を持ちながら適度な中立が、外交が戦争回避の手段です。