野党議員の本当に情けない点

 最近とみに反対ばかりの野党に批判が集まり、建設的な意見も言え対案をだせと責めらています。
 しかし、野党は元々、政府与党に対しチエックをして問題を指摘するのが立場上役目であって、対案を一生懸命作ったところで可決するわけはないのです。国会で与党案の問題点が表に出て多少なりとも検討され課題認識されれば十分その役目は果たされます。
 これは表向きな話で、今国会を見る側のレベルもそれ以下になって野党はいらないとか真剣に言い出す人が出てきています。
 レベルの低い国会はショーや筋書きのあるプロレスに例えられます。野党がいないと国会はプロレス以下です。
 まさにその通りで、長年政権を持っている自民党は野党という悪役に頼り、利用もしてきて陰では支えってきたのです。この悪役、対立軸なくしては成り立たないものがあるのです。
 55年体制の社会党など国会をストップさせる名うての議員もいました。当時から社会党が政権を獲れる可能性は皆無で自民党の中や政府と官僚などの政局のために野党が利用されてきたのです。
 与党内の潰し合いのスキャンダル情報を野党にリークする。その後の社民党、民主党、立憲民主党なども結局パワーバランスからいうとその程度の存在です。真剣に政権を獲れたのは与党経験の小沢一郎が仕掛けた時だけです。後は与党の応援もして、自分の選挙区でガチンコにならないようお願いするのです。
 たとえば辻元清美さんが小泉内閣時代「ソーリ、ソーリ、ソーリ」と連呼し「疑惑の総合商社」と鈴木宗男(当時自民党、北海道開発庁長官など、ロシアと友好の家を建設)を追求しました。最初のソースは共産党議員からのですが、小泉首相が党内の野中広務ら経世会を分断し力を削ぐために、あえて情報を与えたと思われます。党内の実力者だった野中元幹事長の懐刀で鉄砲玉的な子分だった鈴木宗男は徹底的にスキャンダラスに潰されます。小泉は手も汚さず、自らは自民党の改革を進めてるスタンスで人気を得て、野党はそれなりのパフォーマンスで存在感をキープできました。
 その劇場的国会パフォーマンスの人気で辻元は昨年落選するまで当選し続け野党内で確固たる地位を保ちました。
 鈴木宗男は新党で地道に復活し、地盤の北海道の人では逮捕されたスキャンダル以上の恩恵を得ていることがわかります。
 鈴木宗男の評価については異論もあるでしょうが、少なくとも辻元は与党の息がかかって鈴木宗男を喜々として攻撃したのです。
 野党はスケープゴートではなく、本当の政府、官僚の問題を追及しないといけないのですが騙されやすいものです。
 政権のためでもないでもない与党の権力争いに利用されるのが、常に情けない浅はかな野党議員の姿です。
 

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