ローカル線廃止とともに切り捨てられる集落

経営難にあえぐJR北海道をはじめ、先日発表されたJR西日本をはじめ地方路線の赤字公表がされ、廃止やバス転換が次々とささやかれます。
ただでさえが、コロナ以降の乗客減で削減本数のダイヤ改正で、鉄道ファン以外にも厳しいお話です。

もちろん昔と違い、多くの地方に高速道路も主要幹線道路も整備され、鉄道がないと不便な地域は限られます。
 それでも多くの集落の通勤、通学、通院などに影響のある地区もあります。
 国鉄改革の問題は新幹線や首都圏のドル箱通勤路線もない3島会社に厳しく、ローカル線割合の多いJR西日本が次に厳しいわけです。エリアに関係なく東海道新幹線を保有して北海道のローカル線を持っている会社があれば、廃止にはならなかったかもしれません。しかし長い目でみると鉄道やインフラの地方衰退は否めない現実です。

 過疎、人口減少と少子高齢化の問題は今後ますます顕著になります。財政が厳しい中、人口は都市部に集まるため、地方の限界集落へのインフラ整備などは大変効率の悪い支出になります。JRに限らず、道路や土木、電気、水道、医療すべてのインフラが抱える問題です。
 こういうとお年寄りを見捨てるのか、田舎を切り捨てるのかと非難されそうです。

私も離島を旅した時、そこで生きる人の活力に癒しやパワーを感じました。鉄道でローカル線を旅するのも好きですので路線がなくなるのも忸怩たる思いです。
 ただ財政や、経営をずっと維持するためには一度そこにも将来的予測を精査することが必要です。過疎地の方々には何とか周辺のインフラ整備できる地域に早い段階で居住、雇用含めて支援して転居をしてもらうことを真剣に考えないとならない時期には来ています。
 代々守って来た家や土地を離れるのは断腸、痛恨の思いでしょう。しかし都市部の高齢者も、老いと病で病院や施設に最初は抵抗しても移動して暮らし始めています。
 国土軸を再編するぐらいの大きな変革が今後は必要だと思います。
 


 

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