故郷を離れない人、離れた人

 ラジオを聴いているとウクライナの難民の関西での受け入れのニュース。支援金や就労や言葉の苦労の問題のあと、しばらくして音楽が唐突に古い曲でBOROの「大阪で生まれた女」が流れた。


 「大阪で生まれた女やさかい 大阪の街よう捨てん」
 とか「東京へはようついていかん」嘆きながら最後には大阪の街を出ていく歌詞でした。


 長く大阪にも勤務し、中国や東海、東北の地方にも住み、全国各地も旅しました。それぞれに故郷を愛し、しがみつく方もおられます。
 寒村や離島、自然は美しいが過疎の町や村もありますが、そこを離れない人もいます。

 京都市の中でさえ、行政がインフラ整備に苦労する高齢化の進む過疎地域が点在します。おいそれと便利な市街地に移る訳にもいかないものです。
 大阪の下町、関西のそれぞれの府県にはやはり、東京に行くのもイヤだという人もいます。
 一方すっぱり離れて出身は沖縄ですとか、埼玉ですとか言われる人もいます。言葉によく出る人もいれば、まったく雰囲気の出ない人もいます。
 沖縄は良くドラマでも取り上げられ、東京で活躍する歌手や俳優も多いですがやはり都会の方が仕事や恵まれた部分もあるのでしょうか。
 結構大阪にも九州や沖縄から定住された方はよくいます。
 まして友人や元カノの中には海外、アメリカ、オーストラリア、イギリスなど各地に在住して定住されている人がいます。
 言葉も習慣、気候、風土も違う中、苦労も多かったでしょうし、故郷も懐かしくなる時もあるでしょう。


 コロナやウクライナの問題で旅とくに国際間の行き来は簡単ではなくなりました。望郷の念が強い人には辛い情勢かもしれません。我慢を強いるわけではないですが、戦場となって命の危機を逃れるような人がいる中、安全なところで住めることは故郷に里帰りできなくても幸せだと言えるでしょう。
 

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