戦争、平和への思い

 広島平和記念資料館の展示、そして呉や江田島の施設も見ました。原子爆弾によって無差別に都市のほとんど全ての人が被害に遭いました。
 日本人に限らず在留の外国人や、捕虜も被爆しています。在日の同盟国ドイツ人も、捕虜のアメリカ人も被爆しています。
 戦争は愛国心を鼓舞し、実際に召集され祖国のために戦うことは勇ましいことです。現在の日本でも自衛隊が全くなかったらやと思うとやはりそれは大変なことでしょう。
 ミリタリーというとおしゃれですが、今も昔も兵士はリスペクトされないといけませんし、それを応援する気持ちは国民は持つのは当然でしょう。
 しかし、一方で市民が戦争に巻き込まれ攻撃されること、送り出した家族が死ぬことは、これもまた大変な苦痛です。
 かつて出征や、その先で特攻に向かい命を落とした若者たち、あるいは空襲や原爆で亡くなった市民たち、戦争の悲惨さもまた真実です。
 日本の戦争から77年たち、小ぎれいに制約の中でまとめたテレビドラマや、遠く離れた海外からの映像でしか戦争は見られなくなりました。
 そこにいろいろ偏りはあったとしても戦争を記録して、実際に見聞し、平和を訴える施設などから伝わる言葉、その人達の背景には胸を熱くさせるものがあります。
 戦前戦中の一部のリーダーが異常だったのではなく、戦争は国全体が進んでいったものです。そこには、はっきりした正解も正義もありません。あいまいとかした戦争と平和を天秤にかける人間なのか神なのかがいるだけかもしれません。

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