役所の効率化は難しい

 国家公務員の上級試験もかなりの難関ですす、地方公務員といえども大学入試とは違った難しい筆記試験があります。こんな難関を突破する公務員、役人はやはり頭がよく、知識もあるのは間違いありません。
 理不尽や無駄とも思える難しいことも考え、取り組み継続する忍耐強さがあります。
 私などの比較的お気楽な、頭だけで勝負しない民間企業で過ごした人間にとって役人の頭の構造というのは、ある意味スゴイと感心するばかりでした。
 大きくは二つの点です。法律の条文の難しさ、それを読み記憶し実践し続ける点、もう一つは税金など複雑な計算を1円単位で合わせ、背景から考え間違いなく当てはめる点です。
 多少、皮肉と褒め殺しが入っています。
 若い論客が、国は社会保険料をこれ以上負担したくないから、素人に分からない難しい計算や過去からの法律を持ち出すと嘆くのも何となくわかります。優越感に浸るつもりはないのでしょうが、およそ一般には使わない言葉や誰も気にしないような小数点以下に気を使いながらも、本質はあまり人を救う優しさをもたない。そんな感じはあります。
 〇〇士といわれる税理士、社労士、行政書士、司法書士など先細りといわれながらもやはりいなくなるほどに手続きは簡単ではありません。
 難しい制度や計算もやめて、ベーシックインカム一本でいいじゃないかとの声も、そんな簡単にいくかという気持ちもわかります。法律に従い倉庫に無駄に保管される厖大な紙類の資源やスペースのことを想像すると、それでも無理してもシンプルにしていいという意見もわかります。

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