沖縄の本1 『岡本太郎の沖縄』 写真集

 しばらく沖縄の本をいくつか紹介します。2000年に再編集され出版された岡本太郎さんの写真集です。いくつかの沖縄の本をあさるうちに岡本太郎さんが沖縄に興味を持って訪問されていたことが分かりました。 

岡本太郎さん、万博の太陽の塔で爆発的な印象のある芸術家だが、沖縄を旅した紀行文や写真集でも知られます。私が生まれた年の1959年の最初の訪問、まだ本土も高度成長の途上でしたが、本当に素朴な沖縄があります。

 この沖縄がさまざまな政治的問題を含んだ、日本の矛盾が凝縮した島なのです。

 今はリゾート地の印象も強く、いろんな政策もあって資本が投入され開発がされ、風俗や文化は残っても垢抜けたイメージすらある沖縄です。しかしこの写真集には沖縄の素朴さや、怖さ、日本民族と同じ神聖さの多く残った原風景があります。

 これを見ると、NHKの朝ドラをはじめ、戦後のドキュメンタリーもちょっとキレイすぎるような印象です。
 しかし、写真家としての太郎さんも迫力のあるというか、シュールさはないものの卓越した存在なのが分かります。

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