病気や介護にお金はかかる

 ファイナンシャルプランナーが家計の点検をする際、項目として毎月定額で出ていく、携帯電話料金や生命保険や医療保険の見直しを良く提案します。
 私も現役のサラリーマンで住宅ローンまで組んでいた時はかなりの保険をかけていましたが、もう少しの障害保険とガン保険っだけにシュリンクしていました。
 毎月出ていくものを抑え、めったにがん以外の病気で長期に入院することはないと思っていたら肺の膿瘍、肺炎で20日間入院してしまいました。高額医療の限度額があるので、保険料分払ってた分に比べると払い過ぎでもないですが。限度額に含まれない食事代1食460円は結構計算に入ると痛く感じます。これももちろん普段の食費が当事者分はゼロですから丸々損ではないのですが、病院の食事ですから何だか損した気持ちも重なります。

 個室を選ぶ人も最近増えたようで、差額ベッド代も入院が長くなると、長期旅行なみにかかります。トイレが共用で他人のいびきやら雑音が気になって養生できない人は結構いるようです。庶民には個室は高値の華、病院は苦行です、

 差額ベッド代も食事代も医療費控除の対象にはなります。しかし税額控除なので税率の分しか返りません。

 私のように有給休暇を使いきり有給の病気休暇がない企業などでは、給与ゼロになるので、健康保険から傷病手当金がでます。日額報酬の3分の2です。大企業や公務員の正職員には病気有給休暇なるものがあり、制度としては優れています。高額療養に上乗せのような補助の出る健康保険組合もあり、1カ月の自己負担を2万円程度までに抑えてくれます。やはり大企業は恵まれています。自己負担が限られるとはいえそこまでの負担プラス食費などが想定外支出となります。

もう少し療養や介護にかかる費用を大きく見ると、老後の資金設計の中で占める割合は高くなります。年金生活で今の暮らしの3分の2か2分の1程度にシュリンクすれば良いという計算が大きく崩れる場合があるのです。まして年金だけでは毎月持ち出しになるような試算が出ていた人はあっという間に貯金などが底をつきます。

 今から老後を考える人は、普段の節約ももちろんですが、資産の運用や、できるだけ老後も働くなどして余裕を増やしておくことにこしたことはありません。

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