マスコミの怠慢と偽装

 私が東北のある地方に転勤して住んでいた頃、職場のすぐ近くに地方新聞の社屋がありました。私の職場はお客さんを集めてセミナーをすることなども多く、雪が降ると玄関や駐車場の雪かきに終われました。その風景を新聞社がよく取材に来て、写真をとったりインタビューをしたりして一度は1面に載ったりしました。しかし、何度も取材してくるのを見るとただ近いからだけの記者やカメラマンの怠慢だというのが、ミエミエで、笑える感じでした。

 そんな怠慢は笑いごとですが、意図的な選択、ヤラセ演出は悪質です。
 一度、同期と研修で東京に行った帰り丸の内を歩いていると、久米宏時代のテレ朝のニュースステーションの取材を受けましたが、二人で歩いているのにあたかも一人ずつで撮り直し田上、同僚は何度も同じことを繰り返してしゃべらされました。私も横で演出に加わって、「もっと政策に義憤を覚えるサラリーマンっぽく」とか言ってました。私は、関西弁で理屈っぽく、たぶん放送局の意図と真逆で答えたので没にされ、同期のコメントが全国に流れました。こういうやらせ、選択、切り取りはどこでも行われるのでしょう。

 地元の京都のオフィスにいた時も、NHKの地方局の間近のオフィス街でしたので、取材は多かったです。
 地方局なので、当り障りのない案件の取材が多いのですが、選挙などになると意図の入った取材が多いように思いました。
 そもそも放送局の独断で市民のインタビューを報道の後に流すのは、禁じ手にすべきだと思います。
 マイナンバーカードが、一部医療機関で健康保険証で使えるサービスが開始されたというニュースなどでも、「〇月〇日サービスが始まりました」という報道で、当時は機械を導入している医療機関が5%にも満たない割合なので、そこを報道すべきなのに、おそらくはヤラセの役者さんか、それに近い言い含められた素人さんが、「保険証を忘れたけどマイナンバーカードを持ってて助かりました。便利です」とかもうありえないおべんちゃら賛辞を、恥ずかしげもなく放送してました。これはもう政府総務省忖度の広告に成り下がっています。病院に行くのに、保険証持たずそんな都合の良い日にマイナンバーカードだけ持ってくるわけありません。しかも保険証に比べ、顔認証と暗証番号も必要で「便利」ですらないでしょう。もう約束事の100%ヤラセインタビューです。
 市民のインタビューは、放送局の企図でしかありません。
 ワクチン接種のニュースにしても、ワクチンを打つ打たないか、個人が自分の体質、病歴などメリットデメリットを良く勘案して自ら判断することであって、その参考になるデータを公平公正に提供することが報道だけが求められるはずです。
 この欺瞞報道は、コロナの感染者死亡者などの数値的な報道や医療機関の逼迫などの報道の後、その対策としてのワクチンのニュースでもそうです。
 「ワクチンの〇回目が、対象を〇〇にして、どこどこでスタート」「新型対応がスタート、」とかいうのは事実の報道としてそこまででいいのです。その後に、まだ確実な治験やデータ検証がなされていないはずなのに、専門家と称する輩が、「効果が高く、安全で安心ですから対象者は打つべき」「感染予防効果も高く、重症化も防ぐ」とか根拠が薄く、結論のでていないことを、両論表記が原則なのに一方的に垂れ流します。その後に、さらに洗脳を深めるように、一般の方のヤラセインタビューが必ず入ります。これも両論の人を取り上げることもなく「次のワクチンを待っていた、これで安心だ」「副反応もさほどではなく、すぐ職場にもどれそうだ」などという、テレビ情報を盲信する方に選択の余地を与えません。
 この結果、ワクチンの薬害、後遺症が出れば誰の責任かです。厚労省の意図を垂れ流し拡販したマスコミの責任は重いです。現在、確認されているだけで、ワクチン接種後の死者が2000人ほどいます。因果関係を認めたのは1人だけですが、直接ワクチンが死因とは特定されていなくとも、逆に2000人に入っていないその後の死者や、重篤なワクチン後遺症がなっている人はもっといるわけです。

 私が医療機関にもかかりいろいろ関係の従事者からも聞いて思うのは、ワクチンが必要なのは「高齢者と基礎疾患のある方」という表現です。高齢者の設定すら、都合よく65歳、だったり70歳あるいは、60歳、75歳だったりになりますが、「基礎疾患のある」は以前にも書きましたが、もっと曖昧で、無意味な場合も多く危険でさえあります。

 オミクロンに変異してから、コロナ単独で肺炎になり重症化してICUに入ったり死亡に至るケースは無くなっています。オミクロンに変異する過程で、感染力は拡大する性質を持つが、その浸食は気管支にとどまり肺に至らないからです。
 コロナで危険といわれる、呼吸器疾患や腎臓疾患を持つ人でさえ、ワクチンの副反応、後遺症の可能性を考えると、メリットがデメリットを上回るとは言えないのです。実際わたしは肺の基礎疾患がありましたが、オミクロンにかかっても肺炎がぶり返すことなく、気管支で終息しました。長男は慢性の腎臓疾患を抱えていますが、やはりコロナは軽症で終わり、医者からは免疫抑制剤などの関係で、コロナに罹るのは良くはないが「そもそもワクチンは打つべきではない」と言われています。

 友人たちも、60歳前後で、糖尿病や高血圧、肥満などを抱えていますが。それを言い出すとこの年代メタボも対象ならほとんどが基礎疾患ありになります。ワクチンのメリットがあるのかは、個人で考えるべきですが、血糖値が高い、血圧が高い、ウエストが太いからといってコロナが危険でワクチンを早く打たねば、という根拠にはならないのではと思います。その明確な根拠となるデータは示して欲しいところです。

 報道に恣意的な装飾、リードする思惑はいらないのです。

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