食 月と天王星 :西洋占星術 #月食#天王星食#西洋占星術

 昨夜は多くの人がにわか天文学者さながら空を見上げて、月食を眺めたのではないかと思います。

 西洋占星術で月は太陽に次ぐ重要な天体であり、太陽が身体そのもの生命を表すなら、月は人間の心、内面を表すと言われます。

 その月が一時的に太陽の陰に隠れる現象、そして昨夜は天王星も月に隠れる惑星食とあって、5000年ほどの間隔の珍しい夜だったそうです。

 月食は、ドラゴンヘッドまたはドラゴンテイル(ノースノードとサウスノード)と呼ばれる黄道(太陽の通り道)と白道(月の通り道)の交点近くに(12.25度以内に)満月が来るときに起きる現象です。月食では、月が地球の影に入り、太陽の光が届かなくなります。一般に月食のときは、赤い月、ブラッドムーン(Blood Moon)が見られます。

 占星術との関係とは、出生図と食(エクリプス)について考える上で欠かせないのが、出生前月食(先行月食、プレネイタルソーラーエクリプス)という考え方です。自分が生まれる直前の月食が、自分の人生のテーマを遂行するにあたって課せられた課題を示しているという考え方です。

 月食は西洋占星術、ホロスコープで個人を占う場合。その時期や近くに月食、日食があったことは計算上組み込まれています。ホロスコープで占われた場合、それを含んだアドバイスにあっているはずです。

 昨夜「食」となった天王星はどうかというと、個人を占う水星、金星、火星等に比べ、外惑星という感じの天王星や海王星、冥王星といった星は動きが遅く、数年から十数年同じ星座にとどまり、こうした天体は世代的特徴を表すと考えられます。 生まれた時の距離で引力の影響などで考えるのが占星学とすれば、天王星の個人への影響は少ない、というかその世代に生きている多くの人と意味するものも大差なく変わらないです。あるいは国や世界の世相、盛衰を表すのかもしれません。天王星の公転は84年なので、12で割っても7年ぐらい同じ星座に留まるのです。
 その意味では天王星食の影響は個人には少ないとは言えます。それでも、太陽系の惑星であり、星・土星に次いで3番目に大きく重いので影響が皆無というわけではありません。

 天王星はエキセントリックな象徴でもあり、革新、変化、反逆、改革、進歩、自由、独自性などの意味合いを持っています。

 大きな変革が進むのを、食は一瞬見つめ直している時間だったのかもしれません。

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