大学のミスコンなどの問題で、議論したこともあるのですが、ルッキズムという言葉、潜在的にはあると思っていましたが、まさに流行語大賞にノミネートされるほどとは、何だか妙な感じです。言葉そのものは1970年代からあるようで、ウィキなどでは以下の感じの説明です。
ルッキズムとは外見に基づく差別または偏見。主に人間が視覚により、外見でその価値をつけることである「look(外見、容姿)+ism(主義)」であり外見至上主義、「外見を重視する価値観」との意味でも使われる。「容姿の良い人物を高く評価する」「容姿が魅力的でないと判断した人物を雑に扱う」など、外見に基づく蔑視を意味する場合もある。
蔑視や差別の意味合いが強くなり、ヘイトや人権、多様化の価値観の昨今ならでは意味が変わりつつあるようです。
日本では他人に対して ”髪型変や” ”太ったねー” ”老けたねー”等と他人の容姿に対するネガティブなコメントが容認されている傾向があるそうです。日本ではこれは家族、友人間だけでなく職場でも行われています。アメリカやイギリスでは家族間ではたまにありますが職場で他人の容姿を褒めることはあってもけなすことはあまりないそうです。
不快なことを言う言わないだけでなく、ルックスが良い人が厚遇されるというのは日本に限らないかもしれません。
2000年代初頭、韓国では就職活動を有利に進めるため、男性の9.3%、女性の22.3%が「リクルート整形」を行なっているという話がつとぁりました。
女性にリクルート整形はその後日本では割合が上がり、男性も印象を変えるため始まりました。
2003年には、就職活動を行う大学生だけでなく再就職を目指す中高年男性がプチ整形を行なっているという報道がなされたそうです。
芸能界はもちろん、政治やスポーツ、報道、あらゆる分野で「イケメン」とか「美人過ぎる〇〇」などという存在がチヤホヤされ、広告塔として目玉にもなってきました。
美人やイケメンの経済価値というのは、随分前から、陰では言われていました。そのために、私がいた化粧品業界のメイクなどのツールがあるのです。昔は女子高校生が、化粧品会社の就職し美容部員になると、どんどん年齢不詳にキレイになり垢抜けていき30代後半ぐらいまで年齢も若く旬の美しい時期が続きました。
そして、化粧品からさらに進んで親からもらった身体にメスを入れる整形へと時代は移ります。
お金をかけて美を追求し、利益を得た人にとっては「何が悪いのか」という意見も、議論の中にあります。
「脱ルッキズム」や「美の多様性」の観点から、いろいろ問題が出だし、その論争が流行語にもつながったのが今年でしょうか。
議論の詳細は 明日以降に続きます。 (つづく)
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